エピソード2のつづきだ。
文字数制限め!おかげで続きじゃないほうを修正しにゃイカンくなったやないか!(バリバリで方言)
続きなんだそうだ。
「体験入園?どうぞ。3時までですがいいですか?」
幼稚園の門のそばにたって、ボクと幼稚園の先生が話していた。
「はい。あと、ちょっとお話があるのですが....」
ボクがその先生に純の事情を話した。
「だから、純が体験入園だけで終わる理由をチャオたちに聞かれたら、もうスグお家の事情でひっこしちゃうから、って言ってください。」
話し終わったとき、純をみてみると、純はポヨをグルグルにして、けげんそうにボクを見つめていた。
「純、どうした?」
「あ、ん、なんでもないチャオ。」
純が小さな声で言った。
「じゃあ、おあずかりいたしますね。あ、お時間があるなら、ちょっと事務所でお話しませんか?私、事務なのでヒマなんです..」
その先生は純を抱き上げ、となりもう一人いた先生に純を渡しながらいった。
「はい、いいですよ。」
「じゃあ、こちらへ..」
先生はボクを事務所へ招きいれた。
ボクは出されたイスにすわった。
「あなた、チャオをとりかえなかったのですね。」
先生が言った。
「え、あたりまえじゃないですか!どうして...」
「お金を払って、やっと買えたチャオのタマゴ...そのタマゴから生まれたチャオが、10時間しか生きられない...取り替えたいと思う人がほとんどなんです。それは安いタマゴもいっしょですよ。」
ボクはすこしうつむいて、だまりこんでしまった。
「あなたは、いいチャオブリーダーになりますよ。」
先生が微笑みながら言った。
「え、そんなぁ、まさか...」
ボクはちょっとはずかしかった。
「チャオを大事にするのが、一番大切なことですから...」
その後も、二人でいろいろと長々はなしこんだ。
いままで先生と仲良くなった幼稚園のチャオのことや、チャオの育成のことや、チャオの属性のことなど、ボクはいろんなことを教えてもらった。
とつぜん、ボーン、ボーン、ボーーンと音がした。3時だ。
「じゃ、もうそろそろいきますか...」
ボクたちは純のいる教室へむかった。
もう帰りの準備は済ませて、チャオたちは教室から飛び出して、主人のところへかけだしていた。
純は、何人かできた友達(しかもまたピュア)をつれて、こっちへやってきた。
「お、純、友達できたのか?よかったなぁ。」
ボクがチャオたちを見回しながら言った。
他の色の子には悪いが、ピュアと他の色を比べてみて、やっぱりピュアが一番かわいいな、ピュアにしてよかった、と思った。
「うん!あのね、この子がアイちゃんで、こっちの子がそのお兄ちゃんのリュウ君!二人ともかわったピュアでしょ!頭や手足の先がヒーローなりかけなのに青じゃなくてピンクと水色!でね、このこがなりかけナイツ!」
「おいおい、なりかけって言うなよ...なりかけだけど。」
ナイツチャオが言った。
「ねえねえ、そういえばなんでこの幼稚園に今日しかこられないの?」
アイちゃん、と紹介されたチャオが言った。
「それはね、もうすぐこの街からひっこ...」
「あのね、ボク10時間しか生きられないの。そういう病気なんだ。」
ボクが言い終わるや否や、妙にはっきりした声で純が言った。
「え...あ..純、お前....」
「うそぉ!じょうだんでしょ~?」リュウを先頭に、アイやナイツも「そうそう!」「まさかね~!」と言い始めた。
「ホントさ。そんなことでボクはウソつかないよ。」
チャオたちは呆然として、純を見つめていた。
「あ、それじゃ...さよならね....もうこんな時間だし...」
ボクはそういいながら、純を抱き上げ、チャオたちに手をふった。
チャオたちは3人で顔を見合わせ、にこっと笑うと、
「純君!ばいば~い!!」
「転生しようがなんだろうが、ボクたちのこと、忘れないでね!!」
「いっぱい遊んでもらうんだぞぉ!!」
と、口々にさけびながら、思いっきり手を振った。
「バイバイチャオ~!イロイロありがとチャオ!」
と純も手を振りながら言った。
「どうしてあのことしゃべっちゃったのさ!」
幼稚園の門のそばで、ボクは純をおろして、純と目の高さがあうようにしゃがんで言った。
「だって....ボク、ウソつきたくないし、それに、何日かたってからモクハさんにみんながまた会ったら、引っ越したのに何でここにいるんだってことになって、モクハさんが困るチャオ!」
「それに.....」
「それに?」
「ボクは、そんなことを気にせずに、繭に入るまでの時間を、おもいっきり楽しく過ごしたいチャオ!」
「そーだな....よし!もう暗いし、家に帰っておもちゃで遊ぶか!!」
「チャオ!」
来週に続くらしい。