第13話
手で水を素早くかき、ゆれうごく水の中、必死に泳ぐタテイスカン。
タテイスカン「ちくしょぉ・・・。アイツらサーフボードで快適にすすんでるんだろうな・・・・ズリィよ畜生・・・」
もう、メロたちの姿は遠く消えている。
タテイ「これじゃあ負けるじゃんかー・・・・・ンッ?」
タテイは上から誰かの気配を感じた。
タテイ「ム・・・・・・・!!!!誰か落ちてきた!!!!」
誰かがタテイの頭めがけて落ちてくる。
タテイ「うわぁぁっ!!!?」
タテイはよけた。するとソイツは水しぶきをあげて水に落ちた。
タテイ「だっ、誰だてめぇ!面かせやゴルァ!」
だが、ソイツの顔を見た瞬間、ほっとしたのか驚いたのか。
タテイ「ジッ、ジン!!!いきてたのか!?」
ジンは口に入った水をはきだしながら言った。
ジン「コンティニューしたんだ、この小説はゲーム形式のようなもんだ。ゲホッ。」
タテイ「そうか・・よかった・・・・」
だが、タテイは話をやめ、泳ぎ始めた。トロトロと。
ジン「どうした?どこかへいくつもりか?」
タテイはジンにメロとケムのことを話した。
ジン「なるほど、レース。で、アイツらはサーフボードで快適に・・・か・・・・」
タテイ「勝てっこない!アイツらとは格が違う・・・」
ジンはニヤっと笑った。
ジン「フン、俺は泳ぐの得意なんだよ、ホラ、俺の角につかまれ。」