第10話 ジン編
ジンは、大木の上で雨がやむのを待っていた。
ジン「このまま大雨がふったら・・・この大木も洪水にうもれるな。」
ジンは、他にもっと大きな大木を探そうとしたが、
ジン「立ってる木が・・・・もうこの大木しかねぇ・・・・」
木は、全て倒れ、崖から落ちていっていたのだ。
ジン「・・・・・雨がやむのを祈ろう。・・・・」
4時間後
カッ・・・・と日がさした。
ジリジリと照りつく太陽、太陽の光が反射して鏡にあたったように汗が光る。
雨も干上がり、周りを見れば、まるでサバンナのよう。
木は全て枯れ倒れ、これはすさまじい自然の光景・・・・
ジンもすでに枯れ倒れそうな状態であった。
ジン「あ・・・・あつい・・・・・・」
何度も何度も手でデコをぬぐい、汗をふく。
ふいてもふいても汗はすぐにたれてくる。
ジンはわからないが、読者にだけ温度を教えよう、なんと47℃。人間はいきていけるが、水なしの状態ではキツイ。
ジン「がぁぁ・・・・水ぅうーーー・・・・」
ジンはもだえ苦しむ。大木の上は日が照り付けるので、ジンは下へジャンプし、降りた。大木の下の日陰を求めているのだ。
シュタッ・・・・
ジュゥウ・・・・っとジンの足元から煙がでた。
ジン「ぎゅぅゎぁあっとあっちぃっっ!!!!」
なんと、地面の温度の方がすごかった。83℃。しばらく立っていればやけどしてしまう。
ジンはピョンピョンはねながら大木の日陰に立った。
ジン「・・・・・・!!!」
ジンは足を持って、息をふきかけ、足を冷ます。
ジン「フゥーッ!フゥーッ!」
そのとき、ジンは急にタテイのことを思い出した。
ジン「そうだっ、あいつは無事なのだろうか・・・大木の上に登って見渡せば・・・・」
大木の上へひとっとび!
大木の上からよ~く見た。
木も全て倒れているので、とても探しやすい。だが、タテイはいない。
ジン「やっぱり・・・崖の下・・・・か・・・・」
ジンは一人両手をあわせ、
ジン「・・・・・・・」
なんとタテイが死んだと思っている。
ちなみにこれはギャグではない。ジンは本当にタテイが死んだと思っているのだ。
ジン「俺があのとき・・・・タテイを助けていれば・・・・」