第9話 タテイスカン編
タテイスカンは、まだ寝ていた。
流されながら・・・
大雨洪水、タテイとジンは違う方向へ流され、この森は入り口と出口以外まわりは崖なので、このまま流され続ければ、崖下へ落ちてしまう。
だが、タテイはなにも知らずに寝ている。
タテイ「むにゃ・・・・冷たいー・・・」
タテイはそのとき、すぐに目を覚ました!
タテイ「やべぇっ!おねしょ!!?」
勘違いして起きたタテイは、すぐに状況を把握した。
タテイ「なっ、流されてる!!!」
タテイはもがいた。だが、流れがはやくて泳げない。
木はほとんど倒れていて、しがみつくこともできない。
タテイ「うわあああああああぁぁぁぁぁぁ......._____」
タテイは奈落の底へマッさかさま。
叫び声がだんだん小さくなっていき、闇に消えた。
ザブゥウウン・・・・と水しぶきがなった。
タテイ「た・・・助かったのか・・・?」
崖の下は、真っ暗。
迷いの森の周りがなぜ崖なのか、それは、昔の大地震で、つながっていた大地がわれてしまったのだ。
ということは、崖の下・・・といっても、あるいは谷底なのである。
そして、谷底には水がたまっていて、上からもまだまだ水が落ちてくる。
タテイ「助かったのはよかったが・・・・・・ここは谷底か??」
でようと思っても、谷底なのでどうしようもない。
上から水が落ちてくるし、流れもはやくなってきた。このまま流れていればどこかへつくだろう、と思ったタテイは、しばらく流れていた。