第十八話(上)

えー・・・・遅くなりました。
十八話です。

???「・・・・はいはいわかりましたよ~。出ていってやるぜ!」
ラフィン「!!」
ワイン庫の中から返ってくる言葉が、オレの頭の中に響く・・・。

オレはその言葉に反応し、警戒態勢にはいろうとした・・・
その瞬間!

ドォンッ

オレの左手に、凄い痛みが走る。オレの左手に何かがぶつかったんだ。
左手にのっていたチャオノスケは、床にたたきつけられる。
チャオノスケ「いたぁっ!」

オレは、左手の痛みを我慢しつつ、チャオノスケを起き上がらせる。
そして、顔を上げると・・・・そこには・・・・

2度の出来事にかなり驚いてしまったオレ。
まさか、また自分から現れるとはな・・・・
ダーフラワーの、

ラフィン「クロ!」

そう、オレが目をむけた先には、手をくみつつオレの方を睨む、ダーフラワーのクロの姿があった。
手には、プルグレリーと思われるワインが・・・。
そして、クロはゆっくりと・・・口を開く。

クロ「確かに、プルグレリーは頂いていく。」
ラフィン「!」

ラフィン「ちょとまて、、、、。今までのは・・・全部作戦だったと言うのか?」
オレは恐る恐る言葉をはく。
すると、クロの口元に笑みが見えた。

クロ「ああ・・・そうさ。チャイヒコが時間稼ぎをしてくれたんだ。そして、オレはプルグレリーを盗み出す。立派な作戦だろ?」
ラフィン「グッ・・・」
そうか、やっぱり作戦だったのか・・・・。

クロ「フッ。もう、そんな目で睨まれても遅いからな。
じゃ、あーばよっ!」
クロは、そう言うと、オレ達に背を向け走り出そうとした。
もう・・・・終わりか・・・・。
そう思ったオレは、ゆっくりと目を閉じた。

と、

その時!!

「お待ちなさい!」

ラフィン・クロ・チャオノスケ「!!」

どこからともなく、声が・・・・。
オレは、も一度目を開けた。
そして、目にうつるのは、オレ達に背を向け辺りをキョロキョロみまわしているクロの姿。
どうやら、その声はクロにも聞こえていたらしい。

「思い通りには、させませんわ!」

ま、またこの声だ。
オレ達も、辺りをキョロキョロと見回した。
すると・・・・

スタっ。

オレの正面で、何やら物が落ちるような音がした。
オレはその方向に目を向けた・・・・
そこには・・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第40号
ページ番号
30 / 33
この作品について
タイトル
探偵チャオVS怪盗チャオ
作者
あさゆ
初回掲載
週刊チャオ第23号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約4ヵ月16日