第十七話(上)

前回

チャイヒコ「ダーフラワーについて・・・」


ラフィン「どうゆう意味だよ!」
オレは心を落ち着かせ、真剣に言う。
なんせ、今のチャイヒコの言葉がウソかホントかわからなかったからだ。
すると、チャイヒコは顔をたかくして言った。

チャイヒコ「どうゆう・・・・って、そのまんまだよ!オレ達ダーフラワーの事を・・・・、少しくら話してやるってんだ!」(チャイヒコの口調変わってる!?)
チャイヒコ「どうするんだ!?知りてぇんだろ?」

オレはコクリとうなずいた。
うう・・・・。オレって、言われるがままにうなずくのってキライなんだよなぁ・・・
でも、ダーフラワーが簡単に、こんな事を言うはずは無い。
少し様子を見てみよう。

ラフィンとチャオノスケは、耳(?)に全力を入れた。
チャイヒコは静かに口を開く。

チャイヒコ「オレらダーフラワーは、有能な者が集まったグループ(?)だ。
クロ・チャオラン・オレ。どれも相手がスキを見せると、オレらは、一瞬にして相手の目の前から消える事が出来る。
そんなダーフラワーが、お前らヒーライターと最初に対決したのは・・・」

ラフィン「満月の夜だったよな・・。」

チャイヒコ「フン!
その時、オレ達がめあてにしたのは・・・。そう、高級ワインだ。スウェリーという名のな・・・。
そして、見事にオレ達は高級ワインを盗む事が出来た。そこで、オレ達は初めて「ダーフラワー」として指名手配されたんだ。」

チャイヒコ「お前らは・・・。散々悔しい想いをしたんだろ?」

ラフィン「クッ」
本当に、チャイヒコの言葉にいかりが増すオレ。
まぁ、鎮めろ鎮めろ・・・。
チャオノスケも、心配そうにオレの方を見ている。
さぁ・・・・次は何だ?

と、その時チャイヒコは、オレ達の方を向き、何かに驚いたような表情を一瞬だけ見せた。
オレはその表情を見逃さなかった・・・・のだけど、話に集中するため、そんな事は直ぐ忘れてしまった。
だが、これが後々の原因になるとは・・・・思ってもいなかった。

チャイヒコ「ふう・・・。んで、ダーフラワーについてはココまでだ!」
チャイヒコは少し力を抜いたようにして言う。

・・・・・・
ラフィン&チャオノスケ「はぁ?」

突然の言葉に、こう言うしかなかったオレ達。
ここまでだ・・・・・て、ダーフラワーとヒーライターの事しか話してねーじゃねーかっ!
わけわかんねーよ!

オレは本当に「わけわかんねーよ」という表情をしながら、チャイヒコの方を向いた。
チャイヒコは、

チャイヒコ「ハハッ。ちょっとなぁ・・・。用事ができちまって・・・。」
すると、チャイヒコは手を俺たちの方に差し伸べた。
そして、イキナリ上にその手を上げだしたんだ。

ラフィン「!」

その行動は、合図のようにも見える。だが、その合図はオレにもチャオノスケにも向けられていない・・・。

まさか!!
と、直感したオレは、恐る恐る後を振り向いたんだ。
すると、そこには信じられないような光景があった・・・。

下へ続く~?

このページについて
掲載号
週刊チャオ第38号
ページ番号
28 / 33
この作品について
タイトル
探偵チャオVS怪盗チャオ
作者
あさゆ
初回掲載
週刊チャオ第23号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約4ヵ月16日