第十五話(上)
―お屋敷内の右側廊下―
だんだんと、騒がしくなってきたこのお屋敷。
その右側にある廊下に、2匹のチャオ・・・
そう、ラフィンとチャオノスケがいた。
チャオノスケ「も、もう・・・・鐘が鳴っちゃったよ。ラフィン・・・」
チャオノスケは、心配そうに言う。
オレ達は、鐘がなったのも気にせず、この右側廊下をただ黙々と歩いている。
何も起きない、この廊下・・・・。
ラフィン「・・・・」
チャオノスケ「僕達も、警備チャオに付けば良かったんじゃない?」
ラフィン「!!」
うう!
チャオノスケの言葉が心に、グサっと突き刺さる。
そりゃ、ごもっともだ・・・
警備チャオに、ダーフラワーをつかまえられた・・・それか、逃げられたら、オレ達の立場が無いってもんだぜ・・・
ラフィン「ま、まぁ、別に良いだろ。この先はもうワイン庫なのだし・・・」
オレはそう言い返す事しか出来なかった。
チャオノスケ「ふ~~ん・・・」
チャオノスケは、オレの顔をまじまじと見ながらそう言う。
オレはもう顔をそらしたくてしょうがなかった。
今、チャオノスケは思っている事はこうだろうな~
「ダーフラワーが、無事にワインを盗み出したら、ラフィンのせいだからね!」
ああーー!もうオレリーダー失格だぁぁぁぁ・・・・
オレしょんぼりしながらも、その足取りを進めていた。
チャオノスケは、こんなオレに付いてくるようにして、歩いている。
でも、幸いか、騒動は起こってしまったんだ・・・
・・・・・・・・・・
あれから、10分経った今でも、オレ達は、ただ廊下を歩き続けている。
話しが途切れてしまった為、凄く静かになってしまった。
ラフィン「・・・・」
チャオノスケ「・・・・」
ああ・・・・、オレもうこの仕事が終わったら、ヒーライター辞めようかな・・・・
と、オレは思っていた・・・・
しかし・・・と、その時だ
タタタタタ・・・・
ラフィン「!」
何やら、後から足音が聞こえる。
オレは気になって後を向いた・・・・すると!
下へ続く~?