第十二話
―お屋敷の外―
ボーン、ボーン、ボーン
時間を知らせる鐘の音が、響き聞こえる。
と、お屋敷の屋根のところに立っている、一匹のチャオがいた。
黒い衣装をまとっていて、チカラタイプのチャオ・・・
そう、チャオランだ・・・
チャオラン「あら?もう鐘がなっちゃったわね・・・」
あたしは上(空)を見わたしながらそう言った。
チャオラン「じゃあ、行きますか。」
そう言うと、あたしは屋根からちょうど玄関の所に飛び降りた。
そして、辺りを見回す。
ふう、誰もいないみたいね。
あたしは、「クスクスッ」と笑うと、お屋敷のドアを静かに開いた。
フフ♪侵入成功♪
だけど、今回もあたしの行く手をジャマする奴がいたのよ~
お屋敷の中は、明かりがついていなく、薄暗い。
あたしは、ソ~っと中へ・・・・とその時だ
カチッ
何かのスイッチを踏んだ・・っぽい音がした。
チャオラン「!?」
あたしはスイッチに反応したのか、辺りを見回す。
すると・・・
「アハハハ~、ひっかかったわね!ダーフラワー!」
チャオラン「!!?」
どこからともなく、メスのチャオ(多分)の声が聞こえた。
その声は、この部屋に響き渡る。
と、その時、あたしの真上から、「ゴゴゴ」という音と共に、何かが落ちてきたの!
ガシャン!
あたしは間一髪のところで横にかわし、倒れ込んでしまった。
すると、なんとさっきまで暗かった、この部屋の明かりが、一斉についたの。
あたしは、驚いてるヒマも無く起き上がる。
そして、何かが落ちてきた(と思われる)横の方を向くと・・・そこには
オリだ・・・大きな鉄の檻が、そこにはある
「ゴクリ」とあたしは唾を飲み込む。
いくらあたしでも、こんなのに入ったら、逃げ出す事なんか出来ないじゃないの・・・
だ、誰なの!?これを落としてきたのは・・・
「ああ!!捕まえられなかったの~。まぁ、いいワ」
ま、まただ、この声・・・
でも次はどこから声がしたのかわかっていて・・・
あたしは、その声がした方に目を向けた・・・
と、そこには・・・
次回に続く~?