キーワード小説『とある少女の日常』

そして翌朝、6時30分。
ガーデンが開く時間だけど、大した、いや・・・私が知りたい情報はなかった。
私はとりあえず、チャオガーデンに行く為、身支度をした。そして急いで家を出た。
チャオガーデンの前にはいつもの係員さん、私は朝の挨拶を交わし、そのまま中に。
チャオガーデンのチャオ育成預かり所。
通称『チャオの楽園』に私は駆けながら入った。
私は中に入って、キョロキョロと辺りを見渡した。
いるのは他の人のチャオだけでカノンはいない。
カノンを育ててから、楽園内にいるチャオの中でカノンを見つけるのはすごく簡単だった。
理由はわからない。でも私の中の何かがカノンを差していた。
でもそれでさえカノンを差さない。目で見てもわからない。
つまり、ここにカノンはいないのだ。
私は冷静に考えて、まず係員の人に聞くことにした。
梨沙「すみません、カノンを知りませんか?」
係員「え?カノン君ですか?楽園にいないのですか?」
梨沙「いないんです・・・。実は・・・。」
私は黒いもやの事。それを灰色の繭がかかったと感じた事。などを係員の人に説明した。
係員「そうですか・・・。そのもやが灰色の繭だとしたらカノン君は・・・。
でもまだ確かめるすべはあります。」
梨沙「え?それは?」
係員「楽園内のチャオに聞くことです。」
そう言うと係員の人は楽園に向かって歩き出した。
私もその後に続いた。
楽園内にいるチャオは約50匹。そのチャオ達にカノンの事を聞いた。
カノンを見たチャオ達は皆、「灰色の繭に入っていた。」と言っていた。
私は落胆した、でも時間は待ってくれないわけで。
そんな私に、係員の人はチャオ達の証言があったのに、チャオ関係のネットワークを調べてくれると言ってくれた。
私は、いい時間だったので、家に帰り。用意をして学校に行った。
その日は授業なんか耳に入らなかった。
そして私は家に帰った。そして荷物だけを置いてガーデンに向かった。
係員の人にチャオネットワークによる捜索の結果を聞くためだ。
ガーデンに着き、私はパソコンの前に座っていた係員の人に挨拶を言い。
「どうでした?」と単刀直入に聞いた。
首を振り、「道などでは見たと言う証言はありません」と係員の人は言った。
私はショックを隠しながら、身を翻し、「私、捜して来ますね!」と言い駆け出した。
ショックだった。悲しかった。辛かったし。たった一ヶ月だけどカノンとの日々はすごく楽しかった。
前の飼い主のした、色々が気になった、そんなにすぐ死ぬ事をしたのだろうか。アイツさえいなければカノンは・・・。
とかそんな事を考えながら帰路を歩いていると家の前に、白い何かが背を伸ばしインターホンを押そうとしていた。
私はその白いのに近寄ってみると、それはチャオだった。
でもカノンではない。カノンは普通のチャオであり白ではない。
そんな事を思い。私はそのチャオに声をかけた。
梨沙「どうしたの?私の家に何か用?」
するとその白いチャオはこっちに振り向き、抱きついてきた。
私は驚いた、何故、抱きついてきたのかと。
そんな疑問を吹き飛ばしてくれる事を白いチャオは言った。

−梨沙に会いに来た

と・・・。
そんな一言を聞いた私はすぐに問いかけた。「カノンなの?」と。
すると白いチャオは頷きまた抱きついた。
私は、ある衝動を堪えきれなくなった。
でもそれを出すには家の前では恥ずかしい。
なのでカノンを抱き上げながら、家に入り、自室で堪えきれない衝動を出し切ることにした。
自室に入ると同時に、涙が出てきた。よく表現で出てくる滝のような、だ。
ベッドに腰掛け、私はカノンを抱きしめながら話した。
さっきの前の飼い主の事とかを。
それをカノンは黙って聞いてくれて、私の腕を抜け出すと私の隣に腰掛けて言った。
カノン「確かにボクが前の飼い主に飼われていなかったら虐められる事もなかったと思う、でもね。
前の飼い主がいないとボクは梨沙と会えなかった。
だから、繭に入った恐怖も、いじめられた記憶も、もういい。
梨沙に会えたから。」
私はそれを聞き、さらに涙を流して何度も頷いた。
するとカノンがこんな事を言った。

−梨沙の隣、ここが僕の帰る場所です

このページについて
掲載号
週刊チャオ第223号+ソニック生誕記念号
ページ番号
5 / 6
この作品について
タイトル
キーワード小説『とある少女の日常』
作者
銀チャオ
初回掲載
週刊チャオ第223号+ソニック生誕記念号