キーワード小説『とある少女の日常』
そんな出来事の後。
私はチャオ愛好会にカノンと一緒に正式に愛好会に入る事を言った。
皆は喜んでくれた。私もカノンも嬉しかった。
愛好会入りした後、皆でチャオを会わせたりと色々な事をした。
孝弘「じゃあ、愛好会の強化合宿は、『チャオラーの聖地』こと京都に集合、だ!」
玲花「アンタ、普通に旅行って言いなさいな・・・。」
そしてカノンの出来事を一部を抜いて(抑えきれない衝動とか)皆に話した。
孝弘「へェ・・・、そんな事がねぇ」
玲花「でも、良かったわね。カノン君が『死を受け入れなくて』」
梨沙「えぇ・・・。本当に。」
円華「でもカノン君の姿のチャオは見ないよね~」
梨沙「うん、カオスって言う種族みたい。死なないチャオみたいだよ。」
孝弘「死なないチャオねぇ・・・。
死なないチャオは悲しいよな。みんな死んでも一人だけなんだから・・・」
管野先輩はそんな事を言った。
私は「いいえ、悲しくないですよ。このカオスって言う種族は、チャオが死ぬ時に『死を迎えたくない』と思うことらしいですから。
先輩、円華、玲花さんのチャオを見ていればわかります。
あの子達はカオスになりますよ。だってすごく仲がいいじゃないですか。
だからカノンは一人じゃないです。」
孝弘「・・・・・・、そうだな。一人じゃないよな。俺達のチャオを出されては否定できないよな?」
玲花「えぇ、そうね。」
円華「でも、梨沙、少し恥ずかしい事言ったよね。」
梨沙「えへへ・・・。
それで、ですね・・・。あ、今から話す事は私の考えみたいなものですから。
カオスの綴りは『CHAOS』なんです。その単語を見た時にカオスは不死身だけど一人にはならないって・・・。
だってCHAOにSですよ?一人じゃないってことじゃないですか。
それにもう一つ。カオスはチャオだけじゃなれない。私達、人間もいなければ。
だから二通りの意味があると思うんですよ。」
私がそんな事を言うもんだから皆は呆然とした顔からすぐに笑い出した。
孝弘「ははは!それは確かにいい考えだよ。うんいい考えだ。俺も思った」
玲花「CHAOSのSは一人じゃない。か・・・。いい考えだと思うわ。」
円華「梨沙・・・。何時の間にそんな純情キャラに?!」
孝弘「ツンデレはどうした?!椿はそこがいいのに・・・。」
梨沙「私がツンデレなら玲花さんはクーデレですね。」
玲花「わ、私?!」
そんな事を色々と言われた。
私も考えた事があった。ツンデレって何だろうと。
ツンデレは好きとか言う気持ちを隠したいためにツンツンする。
でも私は異性に好意を抱いた事なんてそんなにないし、カノンにそれが該当するわけも無い。
私は思う。
カノンに対する好意はある。
好きとかじゃない。それを超えた所にあるもの。
人とチャオではない。
私とカノン。
ただそれだけ。
それ以上でもそれ以下でもない。
私は『ツンデレ』という単語が好きにかもしれない。
だって、ツンツンした中にもデレがある。
それは好意がないと起こらないものだから・・・。
私は私。
それは今も変わらない。
でも、私、と言う存在はカノンと出会った事により変わった様な気がした。
そんな私を少し変えたカノン、私がお婆ちゃんになってもパートナーであろう存在。
人間とかそんな種族を超えた仲。
私が死んでもその仲は変わらないだろう。
カノンには新しいパートナーが出来るだろうけど。
それはそれでいい。
だって・・・。
−CHAOSのSは一人じゃない、って事だと思うから。
終わり。