キーワード小説『とある少女の日常』
チャオガーデンとは、チャオだけを研究しているチャオ研究所と直で繋がっている施設で
チャオを保護、預かり、チャオの学校、チャオの習い事教室、などのチャオに関係する殆どの施設が入っている所だ。
そして私は、中にいた受付の人にチャオを見せて捨てられたチャオなのか訊いてみた。
すると受付の人は「少しお待ち下さい」と言って奥に入って行った。
そして、すぐに戻ってきた。手に小さな機械を持って。
その機械をチャオの首みたいな所にかけた。
すると・・・。
チャオがお腹をさすりながら「お腹空いたチャオ~。」
梨沙「喋りました?」
係員は「ええ」と言った後に説明をしてくれた。
犬、猫の文字だけの翻訳機はあったが確実には人の言葉に直さなかった。
しかしチャオだけを研究している、チャオ研究所は音波でチャオの言葉を翻訳し、チャオ自体の声帯を音波によって、機械をつけてる時だけ変化させて人の言葉を発せられるようにする。
とか色々難しい事を聞かされた。あまり理解はできなかったけど。
つまり人の言葉を喋れるようになる機械らしい。
その機械の名は『チャオリンガル』と言うみたいだ。
そのままの名前だ・・・。
するとまた奥に行っていた係員の人は木の実を持ってきて、チャオに木の実を渡し、訊いた。
係員「君は捨てられたの?迷子になったの?」
チャオ「(もぐもぐ)・・・捨て(もぐもぐ)られたチャオ」
普通に口をもぐもぐさせながらチャオは言った。
梨沙「悲しくないの?捨てられて」
チャオはいきなり、木の実を置いて喋り始めた。
チャオ「悲しくないチャオ!だって、あの飼い主、お前にキャプチャーさせる小動物はねぇ!とか、うるさい!お前の物は俺の物だ!とか言って好き放題しやがるチャオ!他にも色々と・・・。挙句の果てに捨てやがったチャオ!、こっちから願い下げチャオ!」
梨沙「それは、また凄いご主人様だね・・・。」
チャオ「まったくチャオ!どうせなら可愛い女の子がよかったチャオ。
まぁチャオには性別はないチャオけどね。」
と木の実を全部食べて満足げな表情をしていたが、いきなり私の顔を見て・・・。
チャオ「お姉さんはチャオ育ててるチャオか?育ててないならチャオを育ててみないチャオか?」
梨沙「え?え?、いや・・・確かに育ててみたいけど・・・。大丈夫なんですか?」
私は係員の人に聞いてみた「少しお待ちください」と言って係員の人はパソコンの前に行き何かを調べていた・・・。
そして・・・。
係員「大丈夫ですね。捜索願も出てませんし・・・、まぁ自分で捨てておいて捜索願出してたら私たちが許しません。」
と少し笑いながらそんな事を言った。
梨沙「それなら育ててみようかな・・・。(可愛いし・・・。)」
チャオ「よく言ったチャオ!どうするチャオか?家に行くチャオか?」
チャオが凄くはしゃぎながら聞いてくるもんだから、私は少し焦りながら言った。
梨沙「私の家は無理だから。ガーデンで預かってもらって。会いに来るよ。」
チャオ「預けるチャオか・・・、まぁいいチャオね。来るの楽しみにしてるチャオよ。」
そうしてガーデンに預ける手続きをしてその日は帰った。
ちなみにチャオの名前は「カノン」にした。
この日から、私とカノンの日々が始まった。