『第十八話~試練4~』
     フロルは暗闇の中の先頭をのりのりで歩いていた。
 どうやら暗いのにもなれてきたようで、おびえた様子などはみじんもない。
 しかし、彼にはだいたいの場合、落ちが付く。
暗闇の中に一筋の閃光が・・・どうやらフロルが何かに勢いよくぶつかったらしい。ぶつぶつ言いながら後ずさりし、今度は後ろにいたセイレーンにぶつかって火花を出した。
 二人は頭を抱えてうずくまった。 カオスが二体頭を抱えてうずくまっているのは滑稽でもある。
 ジィニーが二体に近づく。
「どうしたの~なの~?お腹でもすいたの~なの~?」
 ものすごい音を立ててジィニーの天然ボケがフロルにクリーンヒットした。(?)
 周りのチャオ達も笑っている。ジィニーは一人訳が分からないという感じだ。さすが・・・。
 セイレーンは無表情でくすくす笑いながら立ち上がると、ゆっくりとフロルがぶつかったモノに近づいた。
 セイレーンはそれをノックしてみた。そして空気の匂いをかいだ。
「空気が乾燥してるみたいだ。それにフロルがぶつかったのは・・・・堅いクモの巣みたいだ・・・」
 それを聞くとすごい速さでフロルが後ずさった。彼はクモが大ッ嫌いだ。それこそ天敵のように。
 そして頭を壁になんどもなんどもぶつけ続けた。
 セイレーンはさらに続ける。
「しかも何かが近づいてくるような気がする」
 フロルはさらに後ずさり、バンドゥルに近づいた。
「クモやだよう・・・・・」
 そんなことをやっていると、ジィニーがクモの巣に近づき、魔法解いた。目つきわりい。(ぇ)
 ダーク・チカラチャオが火を噴いた。
 そのままクモの巣を燃やしていく。
 さらにどこからか出したドラゴンをキャプチャして炎を強化した。(?)
 しばらくすると、巨大グモがでてきた。どうやら巣を燃やされて怒っているようだ。(それを見たフロルはバンドゥルの鬣に中に頭をつっこんだ)
 しかしジィニーはそれを無視した。クモが糸をはきかけようとしたのでクモを燃やした。燃やし尽くしたと判断すると、言った。
「フロルがおびえて邪魔くせえだろうが」
 そして、チャオ達の方に向き直ると言った。
「クモを退治したのなの~♪」
 ジィニーは多重人格だった。(何)
「さあ、次に行くのなの~」
 今度はジィニーが先頭に立って歩き始めた。
続く

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