『第十五話~試練1~』
リフィアレシが寝てる世界へとやって来た。(ぇ、説明これ?)
…………………………
中へ入った配意が周りは真っ暗だった。ただ、ダークとジィニーの炎がぼおっと浮き上がって見えていた。
セイレーンが何も言わず手に炎をともして先頭に立った。
そのまましばらく歩いていくと、セイレーンがいきなり止まった。ジィニーがぶつかり、後ろのチャオ達が将棋倒しになった。一番後ろにいたバンドゥルは倒れなかった。
「セイレーン、どうかしたのか?」
「バンドゥル、前方に大きな谷があります。どうすればいいのでしょうか?」
「ああ、谷か。向こう岸の壁のどこかに抜け穴があるはずじゃ。其処に炎が隠してあったはずじゃが」
「炎を?何のために?」
「しらん。隠したのはわしじゃないからのお」
「それを取りに行く必要はあるのですか?」
「隠してあるというのだからそうなのじゃろう」
「ふーん。それじゃそれを取りに行くんだね。ルーが行ってくるよ」
そういうと、ふるーるは勝手に飛び出した。
その瞬間フルールに雷が落ちて跳ね返された。フルールは灰になった。(ぉぃ)
みんなが振り返ると、ディンの姿はなく、代わりにヒーロー・ヒコウチャオがいた。
「わたくしが行きますわ」
「あれ?ディンって、flyタイプだっけ?」
「当たり前ですわ。理由は存じませんが雷は風の属性に入れられるときがありますのよ」
ディンはそういうと向こう岸にひらりと跳び移った。
「それってあんまし関係ないんじゃあ・・・」
「・・・何で魔法とけてるの?」
「とけたのではなく解いたのです」
「ふーん」
そんなことを言っている間にディンは炎を見つけだしていた。
「ここにありましたわ。どうやら奥に抜け道があるようですが、リフィアレシの所に繋がっているのですか?」
「ああ、たぶんそうじゃろ。ワシはあまり道を覚えていないが、全部で八つの試練があったような気がする」
「ちょうど人数分だね~」
フロルの何気ない一言に誰も関心を示さなかった。
「・・・寂しい・・・」
「フロル、ふざけてると置いてかれるよ」
アクアルはそういうと、ディンのいる穴へ跳んでいった。フロルが見回すと周りには誰もいなかった。
「おいてかないでよ~」
フロルはそういうとディン達のいる穴へ飛び立った。