『第十四話~次元の扉~』
シーサーペントを抜けてきた。(?)
…………………………
マリンとシーは前方をよく見ないで泳いでいた。
なぜならチャオ達の会話が気になっていたからだ。そして、
扉にぶつかった。
マリンとシーがぶつかったのでノックになったらしい。隣にひっそりとあった祠から二体の何かが出てきた。
「なんだお前ら。ボク達になんか用か?」
「タイムにい、誰か来たの?」
「ティリ、中にいろ。ただのドラゴンのよそ見泳ぎみたいだ」
なぜ一目で分かるかはおいといて、タイムはバンドゥルを見つけた。
「あ、バンドゥルだ。何か用だった?」
「・・・少しは年上を敬わんか。リフィアレシを起こしに来たのじゃが」
「なんだ。で其処のよそ見ドラゴンは?」
「チャオ達を乗せてもらったのじゃ。自主的に」
「自主的じゃないです」「頼まれただけです」
「細かいことは気にするでない。扉を開けてくれんか?」
「オッケー。ティリ、扉開けるよ」
「zZzzzZZzzzzZZZ]
「寝るなああああああああ」
ティリスが目を擦り、あくびをしながらでてきた。
「ドラゴンのよそ見泳ぎじゃなかったの?ふあああ・・・・zZzZZzZZZZ」
「だから、寝るなって。なぜお前は人前で堂々と寝ることができる?」
「さあね~」
タイムはため息を一つつくと、
「で、何人はいるの?」
バンドゥルは短く8人だということを伝えた。
「ふーん。大所帯だね。がらにもない(そうなのか?)」
「気にするでないというておるに。さっさと開けんか」
「はいはい」 「おっけー」
タイムとティリスは、不思議な踊りをして鎌をぶつけ合った。
すると大きな扉がきしんだ音をしながら開いた。
バンドゥル達が入ろうとすると、
「お先!」
黒い物体がそこに入っていった。
すると扉が閉まった。
「・・・・これでよかったのか?」
タイムが心配そうにバンドゥルに聞いた。
「ほっほっほ・・・。大丈夫じゃ。これでしばらく奴はでて来られないじゃろ」
「何~?何が入っていったの~?」
珍しくジィニーが話に加わった。
「ああ、ダークネスが勝手にトラップに入っていったのじゃ。鎌をぶつけ合う踊りは冥界への扉を開けるときじゃからのう」
バンドゥルがほっほっほと笑った。
けっこうあくどい(?)です。
バンドゥルはタイムの方へ向き直った。
「さあ、リフィアレシの所への扉を開けてくれんか?」
「オッケー。今度はホントに開けるからね」 「zZZZZ]
「寝るなああああ」
「タイムにー僕は一日二回も開けられるかなあ?」
「そんなに重労働じゃないだろ・・・?」
「眠い」
「・・・・じゃあ、これが終わったら二週間ぐらい寝てろ」
「おっけー」
タイムとティリスはまた不思議な踊りを踊り始めた。今度はさっきとは少し違う踊りだ。最後に鎌を地面にぶつけた。
扉が少し音を立てながらゆっくりと開いた。
「それじゃあ、行くかのう」
バンドゥル達が扉の中にはいると、扉はゆっくりと閉まった。