『第7話~闇~』

「俺のこと忘れてねーか?」 ダークネスはつぶやいた。
「そうかもね~なの~。」 何下に答えるルート
『はぁ。』 二人(といっても元々は一人なのだが)は同時にため息をついた。
「・・・って、今がチャンスじゃねえか、ライティス、覚悟!」 ダークネス(ヨナグニサン、つまり巨大な蛾)はやっと気がつき、ライティス(ルートの良い心のこと)に襲いかかった。
「甘い!」 ???
光でできた角が蛾に突き刺さった。
「ルート、油断なんかしちゃいけないんだよ、こんな時は。」 ???
「そうそう。またダークネスに取り込まれちゃうとこだったんだよ。」???  
和気藹々と話をしていたバンドゥル達はやっと気がついた。
「ペガシス、ユニコン。やっと来たのか。」 バンドゥル
「やっととは何ですか。僕達は穢れに染まると消えてしまうんですよ。」 ユニコン(ユニコーン。名前をすべて書くとユニクラン・ユニコーンという。だいたい動物たちの名前は、そいつの名前・種族名になっている。)
「悪に染まった生き物の血なんか浴びたくないですからね。」 ペガシス(ペガシウス・ペガサス)
「・・・相変わらず気取ってるな。」 ラルフィン
「どうせなら保身主義といってください。それに僕らは戦いは好まないんです。」 ペガシス
「俺を貼り付けにしてほっておくな(怒)」 ダークネスは光でできた角が突き刺さってそのまま気に貼り付けにされていた。
「何ならそのまま標本にしてあげましょうか?」 ユニコンはにっこり笑っていった。
「・・・遠慮しとく・・・。」 ダークネスもさすがに標本は嫌らしい。というか、了承したらホントにやられる。たぶん冗談じゃないし。
「・・・って、こっからでりゃ良いだけのことじゃねーか。」 ダークネスがヨナグニサンから出た瞬間
「だから甘いっつーの。」 ペガシスは自分の羽根を投げた。
ダークネスはペガシスの羽根に串刺しにされた。
「がっ!!!!!」 ダークネスは、羽根に吸い込まれた。
「簡易封印完了♪さてと・・・ルート、これは少ししか持たない。今の内に何かしと―」 ペガシス
ペガシスは黒いなにかに刺された。
「ホントに少しだったなぁ、ペガシス。簡易封印ぐらいでこの俺を封印できると思うなよ。あんなもん10秒もあれば破れる。」 ダークネス
「くっ・・・ホーリー・レイン!!」 ペガシス
ペガシスに聖なる雨が降りそそぎ、傷が治った。(ちなみに浄化のチカラもある。)
「うわぁ!!!」 ルート
ペガシスが回復している間にダークネスがルートに襲いかかっていたのだ。
・・・誰も妨害しなかったのかよ。
「俺の勝ちだ!・・・何!」 ダークネス
ダークネスはルートに乗り移ろうとした(ただし、この表現は正しくない。元々ルートの中にいたので。)・・・しかしできなかった。 
ユニコンが光属性のバリアでルートを覆っていたからだ。
「準備は万端だよ♪このぐらいの魔法ぐらい十秒もあれば十分できるし。」 ユニコン
「ちっ・・・覚えてろよ!」 ダークネスは捨てぜりふを吐くとびゅーんと飛んでいった。
「これでしばらく安心だね。・・・ペガシス痛くなかった?」 ユニコン
「演技とはいえ、ちょっと大変だったよ。急所ははずしといたけど。」ペガシス
「演技だったの?」 フロル
「アタリマエダロ。僕が不覚をとられるわけがないだろうが。気配には敏感だし、あんなときに油断するわけがない。」 ペガシス
何か鼻をへし折ってやりたい。
「・・・バンドゥル、やつは次は何をねらうだろう?ルートはないだろうし。あの魔法は半永久的に続くし。」 ユニコン
「たぶん・・・・・リフィアレシをねらうだろう。」 バンドゥル
「リフィアレシ?」 フロル

このページについて
掲載号
週刊チャオ第120号
ページ番号
9 / 21
この作品について
タイトル
ストーン・ガーディアンズ
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第117号
最終掲載
週刊チャオ第132号
連載期間
約3ヵ月16日