~第9話・後編~
後編
【???】「決戦のようだな・・・。
我が使徒よ、そろそろだ。
俺は忙しい。頼むぞ。」
【使徒と呼ばれたチャオ】「承知しました。」
【???】「・・・娯楽も終わりか・・・。」
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バァン!
【リエット】「リエット=アルシェイド、貴殿を討ちに参上!」
【グラウンド王】「やはり最初に来たのは貴様か・・・この手で血祭りにさせてくれるわ!!」
王がその手を振り上げ、
【グラウンド王】「バーニングブラスター!!」
ズドーン!!
しかしリエットは身軽によける。
【リエット】「アニノでありながら、アニノを否定し、自らの力と機械の軍、それに『恐怖』で惑星を征服した・・・。
グラウンド王、トゥルス=アルシェイド!!
その娘リエットの名にかけて、その身を滅ぼす!!」
【ルピカ】「・・・そういう事だったのね。
・・・リエットが1匹で戦う、本当の理由・・・。」
後ろにはルピカ達4匹がいた。
必死で追いかけたのだ。
【エレナ】「これで謎は全て解けたわね。
15年前のトゥルスの失踪・・・その直後に地下組織グラウンドが発足、反乱を起こす。
【デスピナ】「10年前の「最終戦争」でサティスラ家を先に攻めた理由もこれではっきりしたな。」
【トレイス】「点と線が繋がっていく・・・そしてこの悲劇はここで終わるのさ!行くぜ!!」
【リエット】「・・・ありがとう・・・。」
【ルピカ】「リエットもほら、行くよ!
誰が欠けても勝てない相手なんだから!」
【リエット】「・・・ええ!」
僅かに遅れて、ルシスとリサラ、それにミリル達一行も到着していた。
【ルシス】「・・・やはり・・・僕のシナリオと全く同じだ・・・」
【セトラ】「・・・やはり・・・ゲームの内容と全く同じだ・・・」
彼らはただただ、それを見つめる事しかできなかった。
しかし、そういう訳にはいかないようだ。
【トゥルス】「!?そこにいるのは誰だ?
・・・まあいい。ヘレネ、カリプソ、やっておけ。」
トゥルスは側にいた2匹の部下に命じた。
【ヘレネ】「了解。」
と、次の瞬間、2匹はいきなり機関銃を後ろで見ていた計7匹に乱射し始めた。
ダダダダダダダダ!!!
【ルシス】「うわっ!」
しかしミリル達一行は威勢が良く、
【クライト】「機関銃ならこっちにもあるんだよ!撃ち返せ!!」
【アレスト】「おうよ!」
魔法が飛び交うすぐ横での銃撃戦。おかしな光景である。
しかし、相手は銃撃のプロ。劣勢になる。
そこでサリナスが一計を案じた。
【サリナス】「トゥルスの後ろに回れば迂闊(うかつ)に撃たれないでしょ。」
【ミリル】「それだ!みんな、移動しよう!」
【セトラ】「いや、ちょっと待て!この位置だと・・・アニノ達のの裏を回らないと無理だ!
もしその間に一斉射撃されたら・・・」
【クライト】「・・・・。
アレスト!カタをつけろ!」
【アレスト】「ああ!」
そう言うとアレストは、武器庫から持ち出したランチャーを取り出して、
【アレスト】「ファイアッ!!」
ズドォォ・・・ン・・!!
ヘレネとカリプソは彼らが隠れていた塀ごと吹き飛ばされた。
【ミリル】「いよっしゃぁっ!」
その次の瞬間。
【リエット】「必殺、ヘヴンクラッシャー!!」
リエットの必殺技が炸裂した。
【ルピカ】「・・・アルシェイド家の者のみが使用を許される最終奥義・・・。」
【デスピナ】「確か威力が強すぎて、普通の者が使うと自らの身さえも破滅に追い込む技だったな。」
【トゥルス】「ぐわ・・・・ぁ・・・・。」
それを受け、トゥルスはその場に倒れた。
そう、10年に渡る闇の時代は終わったのだ。
しかし、その時である。
彼らがいた部屋全てを強烈な光が包んだ。
【全員】「なっ・・・!?」
【ルシス】「また神かっ!?」
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気が付くと、全員同じ場所にいた。
しかし、それ以外は白一色。
上下左右、白一色。
何もない。
【トレイス】「ここは・・・?」
やがて、1匹のチャオが上から降りてきた。
【クライト】「き、貴様が一連の騒ぎの原因の張本人か?」
【チャオ】「・・・いいえ、私は『神の使徒』・・・・。」
続く
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次週、いよいよ最終回!!
全ての謎が明かされる?