~第3話・後編~

後編

彼らは、とある美しい港町に行った。
ここはグラウンドの重要な海軍基地があり、チャオよりも戦闘用ロボットの数の方が多いと言われている。

【トレイス】「・・・ってエレナ、何でそういう事知ってるんだ?」
【エレナ】「ああ、言い忘れてたわね。
      昔、アニノである事を隠して首都クレードの空軍学校に通ってたのよ。
      もちろん、グラウンド打倒のための情報収集のためにね。
      射撃もそこで習ったの。」
【トレイス】「で、卒業後は?」
【エレナ】「フツーの企業に就職。軍人としての才能がある訳じゃ無かったし。
      ・・・着いたわ。ここが海軍基地の入口。」
【トレイス】「・・・やるのか。」
【エレナ】「・・・ええ。
      今日は海軍の記念日で、海軍の重役が来てるはず。当然ガードも厳しいけど、ダメージを与えるには絶好のチャンスよ。」
【トレイス】「そうか・・・いくぜ!!」

【エレナ】「魔法発動!!フラッパービームっ!!!」

ズドーン!!!

入口の門を無理矢理突き破ると、一気に中に駆け込んだ。

基地内ではいきなりの轟音で混乱に。

【グラウンド役人A】「な、何だ!!??テロか!!???」
【グラウンド役人B】「とにかく、ネレイド様を!!」

ネレイドとは、グラウンドの海軍大将。
グラウンド海軍のナンバー2である。
軍事的に重要なこの港を任されていて、次の海軍大臣を約束されていた。


基地の建物は戦場と化した。
銃声が鳴り響き、その間を縫ってさらに魔法の衝撃音が響く。

【エレナ】「やはり相手も只者じゃないわね・・・」
【トレイス】「しかも、この建物を抜けないと式典のある広場には行けないんだろ?」
【エレナ】「多分ネレイドはとっくに船で逃げてるでしょうね。」


2匹はようやく建物を抜け、式典のあった広場に出た。

当然、前からも後ろからも銃撃にさらされる。

【トレイス】「っつーかキリ無いな・・・・・!?」

いきなり銃声が止んだ。
そこに、1匹のチャオが歩いてきた。

【エレナ】「・・・ネレイド!!」

【ネレイド】「いかにも。
       アニノの生き残りとやらがどんな面してんのか見たくてな。」
【エレナ】「いい度胸ね。
      だけど、これで貴方の海軍人生も終わりだわ。そして、グラウンドも。」
【ネレイド】「・・・果たして終わるのはどっちだ?」
【トレイス】「面白い!いくぜ!!」

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【アレスト】「お、いよいよボス戦だ!!」
【ミリル】「絶対強いからな、頑張れよ!!」
【クライト】「ああ、分かってるよ!」

アレストとミリルが、クライトの家に遊びに来たのだ。

【クライト】「いくぜ!!攻撃!!」
【ミリル】「お!ダメージ100だ!いいぞ!!」

【アレスト】「ここで回復だ!!」
【ミリル】「俺はまだ大丈夫だと思うけどなあ。」

プレイするクライトの1つ1つの判断がまた新たな話のネタになる。
こうして、騒ぎが収まることはない。

激闘は10分近く続いた。

【クライト】「やべぇ、回復アイテムもう無いよ・・・」
【アレスト】「負けたらまたやればいいだけの話だろ?いっちまえ!」

そして・・・・

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【トレイス】「魔法発動!!ブルーフラッシュ!!」

ズドーン!!!

渾身の一撃が命中、ネレイドはその場に倒れた。

【エレナ】「やったぁっ!
      さて、さっさと裏口から逃げるわよ!」

ネレイドを倒すと、裏口から2匹は逃走。街の裏通りに隠れた。

【トレイス】「・・・軍の連中も本気になるだろうな。気が抜けないのはここからか。」
【エレナ】「そうね。」

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【ルシス】「あ~、今日は疲れた。
      トレイスとエレナがやってくるし、その勢いで小説も一気に書いたし。
      明日はゆっくり休むか・・・。」

                    続く

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ええ、PSOの為に水曜に仕上げましたとも(爆)

このページについて
掲載号
週刊チャオ第28号
ページ番号
5 / 23
この作品について
タイトル
『スパイラル』
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第26号
最終掲載
週刊チャオ第35号
連載期間
約2ヵ月5日