そして、チャオは生まれた。
「注意」
これは、あくまでも空想のお話ですので、ゲーム上と比べないでください。
それでは、小説と行きましょう。
・・・・・
『そしてチャオは生まれた』
1894年、ある工事現場から一つのオーパーツがでてきた。
それは、チャオが食べかけの実。
調査によると、なんとナックルズ族が誕生した、
12000年前ということが判明した。
学会は驚愕した。これまでの歴史では、チャオは大変弱く、
誰かに守られないと、生きていけないはずだ。
しかし、12000年の間彼らは生き続けたのだ。
それが、本当ならば、彼らは戦闘力があったのか。
それか、他に守る存在があったのだろうか。
「ふぅ~、そんなの嘘っぱちだろ。」
学会の端っこの席に座っていた、ジョーンズはそう言い放った。そしてそのまま、帰ってしまった。
ジョーンズは学会の会場を出ようとした。その時だった。
ふと、オーパーツの置いてある倉庫から、光が漏れていた。
何か訴えるようなその光は、不気味かつミステリアスな輝きをしている。
ジョーンズはそれに引っ張られるようにして、倉庫に入った。
そこには普通の実・・・ではない。大きな緑色の宝石だ。
そこのとなりにチャオがちょこんと座っている。
そのチャオはこういった。
「我、原始混沌の神。ようこそ、我が世界へ。」
かれは、そういうと、付け足すようにこういった。
「おまえの周りを見てみろ。」
ジョーンズは、周りを見渡した。
そこには、見たこともない民族、いや、これは人間だ。
しかし、服や建築物が昔っぽい割には、飛行機、ヘリコプターが飛んでいる。
ジョーンズは、まず、こう聞いた。
「ここは、いつの時代の世界だ?」
「!?」
何やらそいつは、かなりびっくりした様子で、
こちらを見た後、こういった。
「ここは、ナックルズ族が誕生する12000年前に当たる。」
12000年前ときいて、ジョーンズははっとした。
あの、学会の時に聞いた、オーパーツがあったとされる時代だ。
しかも、そんな時代に、こんなに文明が発達しているとは・・・。
「驚いたか?しかし、これらはいずれ絶滅する」
「何?それじゃ、チャオ達も?」
「は?こんな時代にチャオなどいないが?」
ジョーンズは驚きのあまり、
口を開けたままぽかんとしてしまった。
それでは、あのオーパーツは何なのだろうか。
そして、ここはどこなのか。
そして、こいつ自体がチャオの姿なのに、
どうしてチャオはいないというのか。三重の疑問がのしかかる。
「とにかく、彼らのところへ行こうか。」
彼がそういった瞬間、自分は意識を失い。倒れてしまった。
気づけば、そこは病院のベットだった。
ああ、また現代に戻ってきたのかと、自分は思った。
そして、ゆっくりと窓を開けると・・・
そこは、いつものまち・・・ではなかった。
そう、まだこの時代にいたのである。
ジョーンズはがっくり肩を落とした。
「まあ、そんながっかりするな。」
となりで例のチャオが・・・いや、
チャオの姿ではない。こいつは・・・カオス0だ!
「おまえ、その姿・・・」
「そうだ。これが、俺の本当の姿。」
そして、いろいろ質問した。
しかし、分かったことは、カオス0は海の神に逆らい、
この人間を守ってきたと言うこと。
そして、ある物を7つ錬成し、もうちょっとで、
その物を統べるものが出来ると言うことだ。
質問を聞き終わった時、そとが何やらとても騒いでいるようだ。
そして、その内容を聞いて、自分はびっくりした。
「津波だ!!!」「逃げろー」「きゃぁああああ」
津波だと!?自分とカオス0はあわてて、外に出た。
そして、海の方を見ると、そこには80mを超えた、
津波が襲いかかってきているのだ。
カオス0はとうとう海の神がおそってきたな・・・とつぶやき、
「くっ、何とかすることは出来るのか?水に飲み込まれたら・・」
といった。そこで何やら、カオス0の言葉が止まった。
「水・・俺は水と人を司る神・・ならば・・・あれを使うか。」
「あれって何だ?さっきの錬成したといっていた物か?」
「そうだ。だがあれを使うと大変危険だ。やめておこ・・・。」
「いや、つかえよ!」
ジョーンズは叫んだ。
「おまえは、海の神に逆らってでも、守ってきた物だろ?
そこまでして、守ってきた奴らを、簡単に捨てるのか?
こいつらは、まだまだ発展していける、やつらだ!
こいつらの希望を守ることがあんたの仕事だ。俺はそう思う。」
叫んだ後、こう付け足した。
「すまない、神に口を出してしまった。おれは大罪だな。でも、あいつらだけは・・・」
「わかった。もう何も言うな。・・・ならば」
その時、カオス0が急に巨大化して、
なにやら、水龍のような物になった。
かれの周りには7つのエメラルドが光っている。
「おい、海の神よ。てめえは、こいつらを滅ぼすために、
このエメラルドの原石をわたした。
だが、これがこいつらを救うことになるとはなぁ!」
そう言い放ったカオスはものすごい光をだして、
人間を、
包み込んだ。
人間は次第に姿を変える。
そして、この大陸も、波に削られ姿が変わってゆく。
ジョーンズは、その人間の姿にはっとした。
「おい、まさか、こいつらが・・・」
そういったところで、
ジョーンスは強いめまいに襲われて、意識を失った。