~第2話 恐怖の園長先生~
~あらすじ~
チャオワールド一の極悪チャオを目指す黒いチャオ、クロン。
いじめられていたヒーローチャオに極悪パンチを食らわせ、追い出してしまいました。
カボチャを被ったトビチャオとガイコツを被ったオニチャオの、二人のいじめっ子チャオはクロンの弟子になり、
そしてすぐそこには、園長先生の魔の手が迫ってきていました・・・。
ついにやってきた園長先生。
彼のすぐそばには、泣きながら園長先生の手を握っているヒーローチャオがいました。
いじめっ子チャオ達は、恐怖のあまり震えています。
しかし、極悪チャオの威厳でしょうか、クロンは一歩も動じません。
そして、園長先生が口を開きました。
「誰じゃ、この子をいじめたのは?」
ガーデンの皆は、黙って園長先生の方を見ています。
二人のいじめっ子チャオは、まだ震えていました。
「カボッチャ君、ガイコッツ君、黙っていてもバレバレじゃよ。」
園長先生が、二人のいじめっ子チャオの名前を呼びました。
いじめっ子チャオは、すっかり恐ろしくなってしまいました。
「園長先生、ごめんなさ・・・」
二人が「ごめんなさい」と言いかけたところで、クロンが園長先生の前に立ちはだかりました。
「やい、この子供チャオの皮を被ったライトカオスめ!この俺様がいるからには、説教などさせないチャオ!」
クロンは、たとえ相手が園長先生でも容赦はしません。
黙って立っている園長先生に、極悪パンチを食らわせました。
園長先生は、頬を片手で押さえながら話し始めました。
「なんだね、君は。いじめっ子達をかばうつもりかね?」
「当たり前だチャオ!俺様は極悪チャオ・クロン様だチャオ!」
クロンは、園長先生をにらみつけています。
そして園長先生は、黙ってクロンを見ています。
「・・・今日のところはこれで見逃してやるチャオ。ただし!次にこのいじめっ子達に説教をしようというのなら、容赦しないチャオよ!」
クロンはそう言うと、カボッチャとガイコッツを連れて滝壷の洞窟の方へ走り去っていきました。
園長先生は、ヒーローチャオの頭をやさしくなでてあげた後、その場を去っていきました。
滝壷の洞窟の中で、3人は何やら話し合っています。
「親分、あの園長先生に何かしてやれないだか?」
「ガイコッツも無茶なこと言いますね。いくら親分でもできない事だってあるじゃないですか。」
「・・・そうだチャオ!」
クロンが、何やらひらめいたようです。
「チャオ幼稚園に乗りこんで、イタズラしてやるチャオ!」
クロンが考えたとんでもない作戦に、2匹はうなずきました。
「さあ、そうと決まれば早速実行チャオ!」
つづく