~第1話 極悪チャオ登場!~

ここは平和なチャオガーデン。
綺麗な水が流れ、おいしい木の実がなる木が生えています。
そして、チャオ達は今日も楽しく暮らしていました。

オニチャオは、腕をぶんぶん回してトレーニングをしています。
ソニックチャオは、ガーデン中を走りまわっていますね。
ミズチャオは、滝の近くの池で泳ぎまわり、
そして、ナイツチャオがガーデンの空を飛びまわっています。

そんなチャオガーデンのすみっこで、一匹のヒーローチャオが、
カボチャを被ったトビチャオとガイコツを被ったオニチャオにいじめられています。
「助けてチャオー!いじめっ子だチャオー!」
その言葉を聞きつけたチャオ達は、急いでヒーローチャオのもとに駆け付けました。

まず、ソニックチャオが説得を試みました。
「いじめはよくないチャオ。今すぐにやめるチャ・・・ぐはっ。」
ソニックチャオは、喋っている途中に吹っ飛ばされてしまいました。
次に、オニチャオが説得を試みました。
「そんなことして、何のためになるチャオ?やめたほうがいいチャオ。」
しかし、2匹のいじめっ子チャオは聞く耳も持たずにヒーローチャオをいじめています。
次に、ミズチャオが説得を試みました。
「いじめなんていけませんわ。だいたい弱いものイジメをして何のためになるんですの?」
ミズチャオの説得も効果はなく、いじめっ子チャオは、ミズチャオを蹴り飛ばして池に突き落とし、ケラケラ笑っていました。

その時、一匹の黒いチャオがヒーローチャオのもとに駆け寄ってきました。
「あ、あなたは・・・正義の味方チャオね?」
しかし、その黒いチャオは・・・
「正義の味方?違うチャオ。俺様は極悪チャオ、クロン様だチャオ。いじめられたくなければ、とっとと出て行くチャオ!」
「そんな~。僕何も悪いことしてないのに、どうして出て行かなきゃならないチャオ?」
「いいからとっとと出て行くチャオ!」

そして、クロンという名前の黒いチャオはヒーローチャオをものすごい力で殴り飛ばしました。
ガーデンの皆は、驚いてクロンの方をずっと見ています。
ヒーローチャオは、
「園長先生に言いつけてやるチャオー!」と言って、泣きながらガーデンから出て行ってしまいました。

2匹のいじめっ子チャオは、クロンの方を向くと、土下座をしてこう言いました。
「クロンさんの極悪っぷり、見させてもらいました。弟子にしてください。」
いじめっ子チャオがそう言うと、クロンは、
「これからも悪の道を貫くなら、弟子にしてやってもいいチャオ。」と言いました。
「ありがとうございます!」いじめっ子チャオ達は、嬉しさのあまり涙を流しながらそう叫びました。

その時、カボチャを被ったトビチャオが言いました。
「クロンさん、もうすぐ園長先生が来ます。気をつけないとヤバイですよ。」
しかし、クロンは、
「あんな普通のチャオの皮をかぶったライトカオスなんて、極悪パンチでぶっ飛ばしてやるチャオ。」と言い、園長先生が来た時に備え、オニチャオがやっていたように腕をぶんぶん回しています。

そして・・・ついに園長先生がやってきました。

つづく。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第118号
ページ番号
1 / 8
この作品について
タイトル
それゆけ!極悪チャオ・クロン
作者
あらら(ボロット)
初回掲載
週刊チャオ第118号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約2ヵ月5日