本気で悩めよ第8話 流石にヤバイ6ページ
バンッ―――――
見事脳天に弾丸が入った・・・かと思いきや。
【カズマ】「ミキ!肩!」
何故か肩に弾丸が入った。
【ミキ】「・・・大丈夫。右肩の機能が停止しただけ。」
【フット】「っくそ・・・貴様、どこまで邪魔するつもりだっ。」
【ゼロ】「うるせー、コッチの台詞だ。」
【ヒカル】「あ・・・。」
【ゼロ】「よぉー、やっと会えたな。ったく、もう金がねぇんだよ。飲みすぎた。トイレねーの?」
まぁね、解説してみるとね。嫌な予感がしたゼロは底力のフルスピードで最上階にやってきた訳です。
で、正にフットが引き金を引く0.01秒前、ゼロがフットの銃を狙った訳です。で、ミキは肩の損傷で十分になったという事態で。
【ゼロ】「そろそろ終わりにしないか?こうも面倒事背負い込んでたら後が厄介だ。それに、今のミキは殺される理由がもう無い。」
【フット】「・・・チ。」
ザバッ(な、何と窓から飛び降りたぁーーー!
【ゼロ】「・・・見事な帰り方だな。あれで死んでくれればいいんだが。」
【カズマ】「・・・ホントに死なないの、アレ?」
【ゼロ】「アイツだったら死なねぇよ。今からでも撃ち殺してやりたいね。」
【カズマ】「それより、ミキだ。」
【ミキ】「・・・もう、この右腕は使えない。」
【ヒカル】「・・・そうだ。」
【カズマ】「?」
【ヒカル】「この階の・・・研究室。あそこで・・・。」
【カズマ】「あ、そっか。じゃあ行こ!」
【ゼロ】「俺はいいや。」
【ヒカル】「え・・・。」
【ゼロ】「時間がねぇもん。もって、まぁ5分かな。その時間で・・・。」
プシュッ(夏にはこの音が一番だが、今は冬である
【ゼロ】「・・・最後の1本を飲んでるよ。お前等がミキを助けてココに戻って来れれば、後はミキがうまくやってくれってトコだ。」
【カズマ】「・・・行ってくる。」
ガチャ(こんな展開でドア音を聞くと切なくねぇ?(殴蹴
【ゼロ】「(・・・ふぅー、今回こそは死ぬのかねー、俺は。懐かしーや。あの頃はまだ死ねなかったんだよな。・・・何で生きてんだろ、俺。)」
【ヒカル】「ねぇ、まだなの!?」
【カズマ】「今は情報転送中なんだけど、早く終わってくれないかな・・・。あと1分も無いって!」
【ヒカル】「遅い!早く!」
【カズマ】「早く出来たら僕だって苦労しn」
『Completion』
【カズマ】「あ、ミキ!」
【ミキ】「・・・・・。」
【ヒカル】「・・・起きない。」
【カズマ】「おい、ミキ!早く起きてって!」
ガチャ(よく使うな、この音
【ゼロ】「よ。終わったっぽいな。もう後30秒だぞ。」
【カズマ】「・・・ふぅー。死ぬの?」
【ゼロ】「知らん。俺だって1回死んだが、まだ生きてる。」
【ヒカル】「死んだ・・・って、どう言う事?」
【ゼロ】「よく覚えとらん。昔の話だからな。さて・・・あと15秒ってトコか。」
【カズマ】「・・・1回死んだ、か。分かんないよ。」
【ゼロ】「・・・俺だって知らん。」
・・・・・
【ゼロ】「残り、5秒。・・・3、2、1―――――
―『422333131342』
その後、事務所では。
【ゼロ】「Zzz・・・。」
【ヤイバ】「あーあ、暇だねー。そろそろ何かが来ても良い頃だけど。」
【ハルミ】「でも、こうやってる方がまだ楽じゃないですか?」
【ヤイバ】「・・・さて、俺はどっちがいいかなー。」
しごくいつも通りの生活が戻っていた。
相変わらずゼロは寝てるし、ヤイバやハルミも所長室で会話をしている。
カズマだって何してるか分からないし、ヒカルもそのカズマの行方を追っている。
パウは勿論地下にいるし、リムは現在おつかいだ。
そして・・・ミキも、読書中だ。カズマが大急ぎで選んだ体は、ヒーローのオヨギタイプである。勿論、灰色。
こうやって、事務所の日常は過ぎていくのである。が。
こういう微笑ましい光景を作ってもその場が硬直するのであろう。何か事件は無いものか。作者として、これは考えておきたい。
誰かリクエストは無いかー!・・・まぁいいか。定番の事件と言ったら、アレだ。
・・・事務所のどこかが壊れるくらいである。
【ヒカル】「このバカっ!」
【カズマ】「え、僕のせい?」
・・・でも、7ページは行きたかったなぁ。(知るか