本気で悩めよ第8話 頭いいのか2ページ


10分後、所長室




【カズマ】「大丈夫かな・・・。」
【ゼロ】「ヤイバも頭いてぇっつってるしな。んな訳無いけどよ。・・・ところでだ。」
【カズマ】「ん?」
【ゼロ】「ミキ・・・って言うのか、あの子。」
【カズマ】「・・・うん、隠してたんだけど、ね。」
【ゼロ】「へぇ・・・あいつ、この事言ってたんだな。東光ではない、か。」
【カズマ】「え・・・知ってたの!?」
【ゼロ】「まぁ、知ってたってか何つーか。フットがな。」
【カズマ】「・・・そういえば、ミキ言ってたな。フットは敵だとか。」
【ゼロ】「敵?」
【カズマ】「ミキが持ってる情報だと、フットに敵対反応を示してるって言ってた。」
【ゼロ】「・・・キカイチックな表現だな、そりゃ。」
【カズマ】「うん。何か、ミキはもともとチャオでも人間でもなくて、チャオにプログラムを打ち込んだっていうんだけどね。あまり信じられないや。」
【ゼロ】「何で?」
【カズマ】「もしそうならさ、ミキなんて名前持つハズが無いもん。」
【ゼロ】「・・・ま、それは置いといて、だ。フットが敵って話だけど。」
【カズマ】「うん。あんまり詳しくは聞いてないんだけど・・・。」
【ゼロ】「確かな、あいつ『組織』に所属してるんだ。」
【カズマ】「組織?」
【ゼロ】「ああ。多分、フットの所属してる組織と、ミキを作り出した組織。これが対立しあってる訳だ。」
【カズマ】「・・・じゃあ、何でヒカルが捕まって、ミキがここにいるの?」
【ゼロ】「まぁ、こっからは推測だけど、いいか?」
【カズマ】「・・・うん。」

【ゼロ】「まずな、フットの組織とミキの組織。これが対立しあってるのは間違い無いと言っていい。
    でもそんなのは表に無い。じゃあ両方とも息を潜めてチャンスを狙ってるのか。いや、つくりだしてるんだ。
    そう考えたのはミキを作り出した組織だ。ヒカルを拉致って、代わりにミキを置いてフットと関わりのある俺達を監視する。
    多分、ヒカルを拉致ったから、フットも事務所に来るのかもしれないのを念頭に置いた選択だろう。
    ミキを置いて、データを取る。こうやって心理戦、策略戦を攻略する。いい迷惑だよ、コッチも。
    じゃああの依頼はフットの組織のか。違うな。フットも深追いするなって言うし、フットの組織も俺達と直接的な関わりは無い。
    ミキを作った組織も当然アウトだ。俺達を潰す為に誘き出すとかの可能性もあるけど、普通は考えない。
    それならあの依頼は何か。そう考えると、かなり難しいけど。まぁ俺の考えだと一つだけある。
    ミキを作った組織と関わりを持ってる組織だ。多分、あるキッカケで協力してたんだろーが、嫌になったって考えが一番自然だ。
    そして、依頼を出して、今に至ると。」

【カズマ】「・・・頭いいんだ、所長さんって。」
【ゼロ】「まぁ、俺もいろいろ仕事した事あるんだよ。」(ログ掘り返すと、事務所以外の仕事があるかもしんないっすー
【カズマ】「じゃあ、行ってみようか?その場所に。」
【ゼロ】「・・・俺達ダケとは言わせんって奴、絶対いるだろ。ミキとか、フットとか。」
【カズマ】「じゃあ4人かー・・・。」
【ゼロ】「・・・しかしまぁ、フットの奴ドコにいるんだろーな?全く検討つかねーよ。」
【カズマ】「そうだなー・・・そもそも、これって僕達しか知らない情報でしょ?何ならさ、フットもそれをキャッチするのに時間がかかるでしょ?」
【ゼロ】「いや、アイツならやりかねん。」
【カズマ】「じゃあさ、『深追いするな』ってフットが言ってるって言う事でしょ?独自で潜入してるとか。」
【ゼロ】「じゃあ・・・3人か。」
【カズマ】「えー、フット来ないのー?」
【ゼロ】「バカ、あんな奴と一緒に行動するなんざゴメンだ。それよりヒk・・・ミキの様子見てきてくれ。」
【カズマ】「ちぇっ。」

堂々と文字数オーバー、次に続け

このページについて
掲載号
週刊チャオ第257号
ページ番号
20 / 26
この作品について
タイトル
小説事務所
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
初回掲載
週刊チャオ第253号
最終掲載
週刊チャオ第260号
連載期間
約1ヵ月19日