最終回!!

そしてまた、春が来る。
優奈は中1になった。ナイトもナイツチャオに戻った。

優奈はこの日を待っていた。
7年前に別れた大事な人にまた会える日・・・。
「優奈。今からどこ行くのぉ?」
ナイトが聞いたが優奈は無言でナイトを抱いて家に出た・・・。

―空港―
「きゃー!きゃー!飛行機大きいチャオー!飛んでくチャオー♪」
空港に初めて来たナイトはガラス越しに見える飛行機に大はしゃぎしていた。
「・・・?確かここのはずだけど・・・・。」
優奈は当たりを見回していた。
5分するとナイトが飛行機を見るのに飽きてきたようだ
優奈は近くをうろうろしているナイトを抱き上げた。
「迷子になるからあまり動かないの!」
優奈が注意するとナイトが顔を見上げ、優奈に聞いた。
「どーして僕たちここに来たチャオ?」
「後でわかるよ。」
簡単に答えると優奈はまた当たりを見回し始めた。
すると、どこかで見た事のある人が2人いた。
優奈はその2人に近づいてみた。近づくほど顔が思い出してくる。
優奈は『間違いない』と確信した。
おそるおそる声をかけた
「・・・・父さん?母さん?・・・・」
2人組みの男の人の方が返事をした。
「ただいま。優奈。」
優奈に涙が込み上げてきた。そして・・・
「うわーーーん!とうさーん!かあさーん!」
優奈は泣き出して父と母に抱きついた。
ナイトをほっぽりだして。
「ごめんね。ずっと優奈を一人ぼっちにさせて・・・。」
優奈の母も涙ぐんでいた。
「7年も待たせてすまなかった・・・。」
父も泣いているんだろうか。途切れ途切れに喋っていた。
「ううん。平気。学校でも友達出来たから・・・・。」
優奈は涙を拭いたがやっぱり涙は止まらなかった。
ナイトは優奈のシャツを引っ張っりながら聞いた。
「ねぇ。優奈。なんで泣いてるチャオ?悲しいチャオ?」
「悲しくないの・・・。涙ってね。嬉しい時にも出たりするんだよ・・・。」
「なんだ。優奈の家もチャオがいたのか。」
優奈の父がナイトに視線をやった。
ナイトは恥ずかしくなって優奈の後ろに隠れた。
「実はね・・・私たちがあっちへ行ってる時もチャオを買ったのよ。」
優奈の母にいたチャオが出てきた。
全身が真っ白だけど、手と足と頭の先は青色だった。
「ひゃ~きれいなチャオ・・・。」
優奈がそのチャオの頭を撫でた。
「『スノー』って名前なのよ。」
母が付け足すように言った。
スノーはナイトの前に出てこう言った
「ナイト兄ちゃん。はじめまちて。スノーでち。これからよろしくお願いちます。」
スノーに『ナイト兄ちゃん』と言われたせいか。また優奈の後ろに隠れるナイトだった。
「スノーは生まれつき喋れたんだ。」
父が自慢するように言った。
時計を見た母が声をあげた。
「もうこんな時間じゃない!早く家に帰らないとね。」
「うん!」

~~それからの優奈達~~~

七瀬一家は5人になった(2人チャオ)
優奈は普通に中学生活を送り、父と母と楽しく暮らしていた。
そして・・・
ナイトとスノーは5人になってもあまり変わりがないようにりんごアイスを食べつづけるのでありました。

                  ★☆★fin☆★☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第25号
ページ番号
9 / 11
この作品について
タイトル
少女とチャオ
作者
まっきー(ライカ)
初回掲載
週刊チャオ第16号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約6ヵ月4日