第2章
朝が来た。
優奈はのっそりと体を起こした。
「ん・・・・そうだ・・・夢なんだ・・・。」
お店でチャオの卵を買ったこと、チャオにアイスを食べさせた事。
とてもいい出来事だったのに・・・。
優奈はリビングに行くと・・・・
「チャオv」
そこには新聞を両手で持ったムーンナイトがいた。
「あんた・・・・取りに行ってくれたの?」
「チャオv」
優奈は喜びで胸がはじけそうになった。
「ありがと、ナイト。」
優奈は急いで朝ご飯の準備をした。
(目玉焼きとトーストだった。)
優奈は新聞を開いた。
『全国で、チャオが流行する・・・・?』
どうやら、全国でチャオの卵が大量入荷して、人気がとても上がったらしい。
朝の9時・・・・
優奈が髪を2つに結んでいると、ムーンナイトが優奈の赤いリボンをじっと見ていた。
「リボンがしたいのかな・・・・?確か・・・・。」
優奈は長い水色のリボンを取り出した。
「これを・・・首に・・・ほらできた。」
ムーンナイトはご機嫌になった。
2人は公園に散歩に行った。
はいはいだけど、砂場では一丁前にお山を作っていた。
次に、お買い物。
「そうだ・・・木の実と、かおすどらいぶって言うのを買わなきゃ。」
優奈は『カオスドライブ コドモ用』を2パック買った。
家に帰って・・・
「まず、緑の・・・・メロン味になってるんだぁ・・・。」
ムーンナイトはのどが渇いていたのか、急いで飲んだ。
すると、ナイトは、立って、部屋を歩き回った。
「ひゃあ・・・・すごい効力・・・・次は、紫、ブドウ味。」
ごくごくごく・・・・
ブドウ味が好きなのか、10個も飲んでいた。
「・・・・。」
ナイトは身震いしていた。
「ナイト?どうしたの・・・・!!」
ナイトが水色の物に包まれていく・・・・だんだん・・・・チャオの姿が見えなくなって・・・・。
「・・・・・これって・・・まさか・・・・進化?」
15分くらい経った。
水色の物が薄れていった。
そこには両側が出っ張っているチャオが見えた。
それが割れると、チャオが歩き始めた。
ムーンチャオの色で首に水色リボン・・・
「ナイト・・・・?ナイツチャオになったの・・・?」
「そうチャオ、僕はムーンナイトチャオ?優奈、どうしたチャオ?」
「喋ってる・・・・。ナイトが喋ってる。」
優奈は涙が出そうになった。
「僕、おなか減ったチャオ。アイスほしいチャオ。」
ナイトがおなかを押さえて足踏みした。
「まだあるよ、じゃあ食べようか。」
「わーい!!優奈大好きチャオ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~続く~~~~~~~~~~~~~