第26章 それぞれの戦い(後編
> 主人「いや~、あのシルスとか言うお嬢ちゃん可愛くてね~。どうしてもって言うから仕方なく3万リングで引き取ったんだけど・・・」
> 勇者「・・・よし!決心は付いた!親父!再び逃走だ!」
> 親父「よし!んでは~・・・あ゛」
親父が振り返るとなんとミルフィーユが立っていた!
ミルフィーユ「やっぱり・・・2人揃って逃げようとしてたんでしょ?」
勇者「あはは・・・バレたか(^^;」
ミルフィーユ「あの怪しいそぶりを見てれば普通解るよ!」
ミルフィーユが怒るのはこれが初めてだった。
勇者「でも、他のみんなは気が付かなかったんでしょ?」
ミルフィーユ「うっ・・・それはともかく、刀持って戻りましょ!」
そう言うとミルフィーユは質屋の主人に話しかけた。
勇者「あ…でも、それ・・」
ミルフィーユ「おじさん!この刀はおいくらですか?」
主人「3万リング」
ミルフィーユ「3万!?Σ( ̄▽ ̄ノ)ノ」
さっきと同じシチュエーションだ!
勇者「いくらある?」
ミルフィーユ「全部出してもギリギリ1万・・・」
・・・さて、どうしましょ?
勇者「30分だけ貸してくれない?」
主人「ムリ」
親父「ローンで!」
主人「ダメ」
ミルフィーユ「じゃあ1本だけ返してくれませんか?」
主人「・・・ま、いいじゃろ」
勇者&親父「うぉい!!(ノ ̄▽ ̄)ノ」
主人「本当は3本まとめてじゃないとダメなんだけどな~、お嬢ちゃん可愛いから許す!」そう言うと主人は3本の刀を前に出した。
勇者「(・・・後でシメてやる)」
勇者から殺気が漂った!
親父「さて、持ち金1万リングと引き替えに交換する刀・・・どれにする?」
ミルフィーユ「やっぱりこう言うときは♪」
3人「どれにしようかな~点の神様の言うとおり!はい、コレお願いします」
めちゃくちゃ古典的な方法だった!
勇者「よ~し、刀も返して貰ったし、戻りますか!(イヤだけど」
そして広場では・・・。
村人達「さっさと戦え~!」「何モタモタしてんだぁ~!」
カイド「・・・イベントだなんて言わなきゃ良かったかもな」
チャイコフスキー「まったくだ」
カイド達は村人達がうるさくて集中できなかった!
クロム「・・・いい加減かかってこいよ(^^;」
こちらもこちらでなかなか始まらなかった!・・・が!
バロス「・・・そんなに死にたけりゃ…逝かせてやるよ・・・」
バロスがそう言うと、突然バロスの右手が微かに光り出した!
カイド「あれは・・・『ラーメン1分の20』!」
ラーメン1分の20とは!?
体の一部(今回の場合は右手)に凄まじいエネルギーをプラスすることで、バロスの右手はスピード、パワなどがグーンとupするのである!
ちなみに効果は1時間、即ち3分×20分の間だけ有効。
バロスは剣を抜いた!
バロス「・・・行くぞ」
続く