第24章 カイド再び!(中編)
ブルース「どうやら気が付いたみたいですね」
侍は上半身を起こした。
???「・・・拙者は一体・・・む?そこの者達はだれだ?」
シリス「お兄ちゃんを助けてくれた人たちよ」
???「そうか。ムムムかたじけない」
親父「そんなことより、なんであんな所で倒れていたんだ?」
親父が興味津々に聞く。
シリス「やっぱり・・・あの妖刀のせいなんじゃ・・・」
侍兄妹以外「妖刀?」
???「何を言う!あれは怪しいおっさんから10リングのところを5万リングにしてもらった幸運の名刀だぞ!」
うさんくさかった!
チャイコフスキー「騙されたんだろ?」
チャイコフスキーの目は明らかに信じていない。
シリス「絶対、そうよ。あれ買ってからお兄ちゃん3日に1回は倒れてるわよ」
???「うっ・・・し、しかしお前が私の刀を全部質屋に入れたのが元の始まりじゃないか?」
シリス「だって・・・お兄ちゃんの刀ってみんな妖刀じゃない。怖くて持たせてられないよ」
???「・・・さて、おぬし達には世話になったな。ここに丁度すぐそこにある健康ランドの無料券が5枚ある。これを持っていきなさい」
作者の策略だった!
チャイコフスキー「1,2,3・・・あれ?そういやバケツ仮面が居ないな?」
勇者「まぁアイツのことだからこの村にいるでしょ」
ブルース「じ、じゃあせっかくだから今から行きましょ!」
ブルースは立ち上がって玄関まで行った。
チャイコフスキー「そだな、ここに長くもいられないし…。あ、わりぃわりぃ!」
ミルフィーユ「ううん。気にしないで」
そして5人は健康ランドへ向かいました。
~健康ランド~
全員「・・・・」
店員1「いらっしゃいませ~!健康ランド『おやじぃ』へようこそ~!」
客への嫌がらせだった!
勇者「ホントにココに行くの?(親父は別として)」
ミルフィーユ「な、名前だけでしょ!中は大丈夫だよ!」
ブルース「ははは・・・」
皆はそう言うものの親父だけは「親しみやすい名前」などと言っていた。
勇者達は銭湯の入り口前に来た。
勇者「んじゃ、終わった奴からロビーに集合ってことで」
全員「あ~い」
銭湯の中はけっこうこんでいた。
あんな名前でも客は来るらしい。
勇者「とりあえず洗うか」
どん
勇者が歩いていると同じくらいの年のチャオにぶつかった。
勇者「あ、ごめん」
???「気にするな・・・ん?あ~~~!!!」
ぶつかられたチャオは勇者を見て驚いた!
勇者「ど、どしたの・・・???・・・あ」
勇者のぶつかったチャオとは「城下町 ロイヤルプリンスがんばれよ!」の勇者コンテストに参加していたカイドだった!
勇者「確か・・・勇者コンテストではったりかましてボコボコにされたカイドとかいう奴!」
カイド「フッ、余計な所だけ思い出しやがって!良い機会だ、お前を倒す!」
勇者「・・・はい?」
カイド「くらえ!究極闇魔法ヘル・・・」
客全員「うるせぇぇぇぇえええ!!!」
カイド「・・・ごめんなさい」
続く