第20話 2人の救世主?(中編)

> ちょっと~!!ブルースってのは今度こそ女の子なんだよね~!?
> 『くどい奴だ!!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~勇者「というわけなのだ!!」
ミルフィーユ「・・・そうなの・・・?」
ミルフィーユは呆れていた。
町の中が騒がしいのにミルフィーユは気づいた。
勇者「ほ~ら、オレの言ったとおりだ!!」
ミルフィーユ「そうじゃないみたいだよ・・・」
町の人たちが円になってわいわいやっているのが見えた。
・・・急に騒ぎが収まった。それを見てミルフィーユは近くに行ってしまった。
勇者「あ、おい!!ミルフィーユ!!」
勇者も慌てて追いかけた。匍匐前進で。
町チャオ1「よくやってくれた!!」
町チャオ2「ありがとう!!」
町チャオ3「あんちゃん強えじゃねえか!!」
みんな誰かにお礼を言っているみたいだ。
町チャオ達の円の中にはボコボコにされた不良っぽい連中が倒れていて、そいつらを踏んづけている不良みたいなチャオが居た。
不良らしきチャオ「フン、俺にケンカを売るなんざ、100年と30分早えんだよ!!」
半端だった!!
不良らしきチャオはボコボコにされているチャオ達に言った。
どうやらさっきまでケンカをしていたらしい。
と、不良らしきチャオに爺さんチャオが近づいてきた。
町チャオがそのチャオを市長と呼ぶことからして市長なんだろう(そのまんま)
市長「いやぁ~助かったよ。ちんぴらどもめ、勝手に人様の店を荒らしおって!!」
不良らしきチャオ「なんでぃあんたは。俺ぁケンカ売られたから買ったまでだぜ」
市長「しかし助かったことに代わりはない。どうだい?私の家に来ないかい?歓迎するよ」
話が良すぎた!!
不良らしきチャオ「まぁ・・・そこまで言われたら行かねぇでもねえけどよ」
不良らしきチャオは少し照れながら言った。
ミルフィーユ「勇者さん、大丈夫みたいだよ」
人混みの後ろの方で、ミルフィーユが地面に張り付いている勇者に言った。
勇者「なんだ。オレの勘違いか・・・」

市長「ささ、こちらです」
市長が不良らしきチャオと一緒に帰ろうとしたとき!!
勇者「あんたが市長だな!?」
市長達の後ろの方には勇者と勇者の近くに呆れながら立っているミルフィーユがいた。
市長「な、なんなんですかあなたたちは!?」
勇者は懐の中から手紙のような物を市長に渡した。
勇者「王様からの「わしに免じて泊めてやってくれ」だ」

説明しよう!!「わしに免じて泊めてやってくれ」とは!?
「旅立ち(魔王退治の)の時に王様から預かる手紙である。
それを町(村)の市長(村長)に渡すとタダで市長(村長)の家に泊めてもらえるという嬉しい手紙なのである。
ちなみに旅立つ者であれば誰でももらえるのである。」

市長「あ~・・・勇者さんとミルフィーユさんですよね?」
勇者「そうだけど・・・」
市長「お連れの方が待っていますよ。ささどうぞこちらへ」
ミルフィーユ「ねぇ・・・もしかして・・・」
勇者「・・・・」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第36号
ページ番号
32 / 51
この作品について
タイトル
しろうと勇者の冒険記
作者
まわしげり
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ第57号
連載期間
約9ヵ月10日