第19章 さらば!!アイスランド!!(後編)
その声はスピーカーから流れたような声だった。
ラフィン「ば・・・ばかな・・・」
なんとラフィンの飛行船が勝手に動き出しだのです!!
親父『ラフィン!!お前という奴は愚かなミスをしでかしたぞ~!!』
セバスチャン『兵士達はみ~んな外に行っちゃったから飛行船の中はパイロットが4人いただけだったぞ!!』
ラフィンが兵士達の方を向き睨め付けた。
ラフィン「おい!!あいつらが飛行船の中へ侵入したのに誰も気づかなかったのか!?」
兵士一同「はい!!全く気が付きませんでした!!」
ラフィン「いばるな!!給料減らすぞ!!」
ラフィン達が漫才・・・言い争いをする中勇者達は・・・。
勇者「すっげ~、親父って飛行船の操縦ができたんだ~」
ミルフィーユ「人は見かけによらず・・・だね!」
ハリケンシ「わいにはそうは見えへんけどな~」
し~~~ん・・・・・。
なぜか声が止んでしまった・・・。
親父『・・・操縦・・・車のならできるぞ・・・』
だめだった!!
セバスチャン『・・・え゛』
・・・・・・
全員「ええ~~~!!?」
よく見ると飛行船は傾きつつゆっくりとこちらに近づいている!!
勇者「よく見りゃ煙まで噴いてんじゃんね~か!!」
よく見なくても分かることである。
ラフィン「こ、コラ~!!その飛行船はローンがあと63年も残っているんだぞ~!!」
勇者「スタコラサッサ」
勇者達はラフィンが居る場所から何㍍も離れました。
兵士1「ら、ラフィン様!!危険です!!早く逃げないと!!」
ラフィン「え~い悪さい!!」
親父『わ、わ、わ~~!!』
ちゅど~ん
飛行船は大爆発して跡形もなく消え去った。
親父は空に吹っ飛び、ラフィン達も「覚えてろよ~!!」と言わんばかりに吹っ飛んだ・・・。
兵士一同「ラフィン様~!!」
兵士達がラフィンが吹っ飛んだと思われる方向に猛スピードで走っていった。
兵士1「バロス!!お前も探すのを手伝ってくれ!!報酬はちゃんと払う!!」
兵士1もそう言って走っていった。
バロス「・・・・勇者と・・・ミルフィーユか・・・・覚えておこう・・・」
バロスは無表情のままそう言い残して後を去った。
勇者「も、もしかしてこれって・・・勝っちゃった・・・の?」
勇者がポカーンとしているところに人影が現れて・・・。
セバスチャン「そう・・・勝ったのだよ勇者君・・・」
セバスチャンがどこからか湧いて出た!!
セバスチャン「人をボウフラみたいに言うな!!」
よくあるようなセリフだった!!
ミルフィーユ「セバスチャンさん、吹っ飛ばされたんじゃなかったの?」
ミルフィーユが残念そうに言う。
セバスチャン「飛行船が墜落する直前に脱出したのだよ」
ハリケンシ「親父さんをおいてか?」
セバスチャン「ああ!」
セバスチャンは言い切った!!
ハリケンシ「・・・むごいな・・・」
そんなこったでアイスランドでは祭り騒ぎになり、勇者とミルフィーユ、そしておまけでハリケンシがたたえられた。
続く