第18章 どこからともなく・・・

>勇者「サンキュー♪みんな!!武器倉庫はここの廊下をまっすぐ進んで突き当たりを右、2番目の角を左に行き『武器倉庫だよ~ん』と書かれた部屋にあるってさ!!」
>ハリケンシ「ほんまか!?よ~しみんな行くで~!!」

ハリケンシがそう言うと勇者達は猛ダッシュで武器倉庫へ向かった。
見張り兵士1「くそ~油断してしまった。全員逃がすなよ!!『武器倉庫だよ~ん』と書かれた部屋には行かさんぞ~!!」
勇者達から18㍍ほど離れたところから銃を乱射しながら兵士達が追ってくる!!
大分走ったようだがまだ倉庫らしき部屋は出てないようだ・・・。
その時、ハリケンシが何かに気づいたようだ。
ハリケンシ「あ、あったで~!!あそこやあそこ!!」
ハリケンシが指を指した部屋のドアには『武器倉庫だよ~ん』と書かれていた。
ハリケンシはすぐに部屋の扉を開けた。
中はけっこう広いようだ。
爆薬から機関銃まで色々と置いてある。
勇者「おい!!あそこにあるのはみんなの武器じゃないのか!?」
そこにはロッドや短剣が置いてあった。
ハリケンシ「こいつは使えそうやな」
ハリケンシは自分の装備品のグローブと機関銃を手に取りながら言った。
ミルフィーユ「だめっ!!」
ミルフィーユがとっさに言ったのに気が付いてみんながミルフィーユの方を見た。
ミルフィーユ「機関銃なんて使ったら・・・兵士さん達死んじゃうでしょ・・・」
・・・・・「逃がすな~!!」
倉庫の外で兵士達が叫ぶ。
ハリケンシ「それもそうやな、よしほんならわいはこの麻酔銃を使いまっせ!!」
ハリケンシはそう言うと少し緊張しながら、兵士達がドンドンたたきまくっているドアを開けたと同時に一番前に居た兵士を撃った。
ハリケンシ「少しの間、眠ってもらいまっせ!!」
兵士達が次々と眠っていく中、勇者達は出口を目指して走った。
そしてだんだんと走っているうちに光が見えてきた。
勇者「出口だ~!!」
ハリケンシが一番最初に外へ出たかと思うと・・・。
ラフィン「おっと、そこを動くなよ。動いたら首が吹っ飛ぶぜ」
なんとそこにはラフィン達が待ち伏せをしていたのだった。
ラフィンは剣をハリケンシの首に突きつけた。
ハリケンシ「うぐっ・・・」
・・・・・・・・しーんと静まりかえったその時!!
???「はぁ~いそこまでですぅ~」
どこからともなく声が聞こえた。
「だ、誰だ!?」チャオ達は口々に言った。
???「えぇ~とですね~私はジェルフェと言いましてぇ~ヒーロー泳ぎタイプの可愛いチャオですぅ~。ちなみに好きな言葉は『夏目漱石』ですぅ~」
ラフィン「んなことは聞いとらん!!っていうか夏目漱石は言葉じゃないだろ~!!」
ラフィンが空に向かってそんなことを言っている間にハリケンシは逃げ出して、勇者達のほうに行ったが、バロスがそれに気づいてしまったようだ。
バロス「・・・・」
バロスは勇者達の目の前にいきなり現れた。
しかし兵士達やラフィン、親父とセバスチャンはジェルフェと喋っているのでぜんぜん気が付かなかった。
バロス「・・・3人・・・か」
バロスから殺気が感じる。
勇者「う~む・・・まずい状況・・・」
一方ラフィン達は・・・
ラフィン「だ~か~ら~お前のことを聞いているのではない!!お前が何者か聞いているんだ!!」
ジェルフェ「だぁ~かぁ~らぁ~私はジェルフェって言って、ライトヘヴンの天使なんだってばぁ~」
ラフィン「だ~か~ら~!!お前のことを聞・・・・・・・ってライトヘヴンの天使だぁ~!?」
ジェルフェ「やっと分かったかぁ~!まるこめ団の下っ端~・・・ってまるこめ団~!?」
ラフィン「・・・どうやらお前とは敵同士らしいな・・・」
ジェルフェ「敵同士なら問答無用ですぅ~。くらいなさぁ~い!!アクアマーメイドォ~!!」
ラフィン&兵士達「・・・・ってぎゃ~~~!!」
ジェルフェがそう唱えるといきなり大量の水がナイアガラの滝のように襲いかかってきた!!
ジェルフェ「ちなみに本当にナイアガラの滝ですよぉ~♪」
親父&セバスチャン「なんでわしらまで~!!・・・・続く・・・ガクッ」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第33号
ページ番号
26 / 51
この作品について
タイトル
しろうと勇者の冒険記
作者
まわしげり
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ第57号
連載期間
約9ヵ月10日