第17章 中編~脱出作戦!!

>見張り兵1はそいつをよこせと言うかのように牢屋の鉄格子の間から手を出した。
>セバスチャン「・・・・」
>セバスチャンは見張り兵1にキーピックを渡した。

勇者「あんたバカか!!」
グサッ!!
ミルフィーユ「せっかくのチャンスだったのに・・・」
グサグサッ!!
ハリケンシ「これで脱出も困難になってしもうたな」
ドスッ!!
親父「ま、いずれチャンスは来るだろ」
・・・・
セバスチャン「ええ~い!!よってたかってわしをこけにしよって!!そういうおぬしらは何か持ってきたのかYO!!」
Drは逆ギレした!!
勇者「装備品ならここに来る前に全部盗られちゃったよ」
ミルフィーユ「あたしも・・・」
ハリケンシ「わいもや」
親父「わしは元から持ってない!!」
ドカッ
・・・・牢屋の中は静かになりました。
ハリケンシ「・・・・だが脱出する手なら・・・一つだけある」
ハリケンシが静かに口を開いた。
勇者「え?」
勇者達はハリケンシの周りに集まってきた。
それに気が付いたのか見張り兵1は牢屋の鉄格子に寄りかかって勇者達の方を見ている。
ハリケンシ「ええか。まず、ここに一つの爆薬がある」
ハリケンシはそう言って口の中から小さなカプセルを二つ取り出した。
ハリケンシ「こっちは爆薬本体、こっちはスイッチで、つぶすと本体が爆発するようになってるんや」
勇者達はふむふむと頷いた。
ハリケンシ「で、初めに誰かが鉄格子のそばに行って、見張りを引きつけながらばれないようにコイツを鍵穴の中に入れる。そんでもってセットしたらすぐその場を離れる。わいがこの爆発スイッチを押したらすぐに見張りに体当たりして奴が腰に付けてる銃を喉に突きつけて武器の場所わ聞き出すんや。まあ見張りが何も喋んかったら近くにいる奴から聞き出すしかないけどな」
ハリケンシは見張り兵1をちらちら見ながら話した。
勇者「で、その役は誰がやるんだ?」
・・・・・・・
ミルフィーユ「見張りを引きつける役なら・・・あ、あたしがやる!!」
ミルフィーユは少し張り切りながら小声で言った。
勇者「なら・・・オレは見張りに体当たりしてから武器の場所を聞き出す役をやる!!」
勇者も同じく少し張り切りながら小声で言った。
ハリケンシ「よし、あと勇者はんが聞き出しとる間に他の兵士達が襲ってくるかもしれへん。そいつらをくい止める役を・・・わいとおっさんとDrでやる」
親父&セバスチャン「え~?わしらも?」
親父とセバスチャンはめんどくさそうに言った。
ハリケンシ「当然や・・・・・・・。それじゃあ作戦開始や!!」
勇者「おう!!」ミルフィーユ「うん!!」親父&セバスチャン「は~い」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第32号
ページ番号
24 / 51
この作品について
タイトル
しろうと勇者の冒険記
作者
まわしげり
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ第57号
連載期間
約9ヵ月10日