第10章 期待はずれの王様
>勇者は知りもしない相手にバカにされた!!
???「ところで・・・オレの出場受付は済ませたか?」
どうやら謎のチャオ???もコンテストに出場するみたいです。
??「は、はい・・・でも???様の職業は盗賊じゃ・・・」
おかしいですね。コンテストは職業が勇者でないと出場できないはず・・・
何かとっておきの秘策でもあるのでしょうか?
???「心配するな。今回オレは一時間だけ職業を変えることができるんだ!!かつおだし・・・じゃなかった、まるこめ様から頂いたこの『転職弱体化ひょろひょろ君』でな!!」
そう言いながら???は懐からカプセル型の飲み薬の入ったドクロマークの絵柄入りのビンを??に見せた!!
『転職弱体化ひょろひょろ君』
一応「サポートアイテム(能力を高めたり変化させることのできるアイテムのこと)」
「魔王まるこめの手下が暇つぶしに開発してしまったアイテム。
まだどこにも販売化していなくてこのことを知っているのも魔王まるこめに関するチャオのごく一部のチャオしか知らないという薬のアイテムでもある。
ちなみにドクロマークは開発したチャオが面白がって書いただけ」
効果「一時間だけ職業を変えることの出来るアイテム。
ただし、コストとして魔法が使えなくなる」
??「危ないですよ!!???様!!ドクロマークが書いてあるし、魔法が使えなくなるのですよ!!」
そう言いながら???からビンを奪おうとするが・・・
???「フフフ、コンテストで優勝すれば・・・」←聞いてない」
と言いながら追い払うように??を殴る!!
??「あ、あの???様・・・」
???「お、もうそろそろ時間か・・・??、行くぞ!!」
???は自分の腕時計を見ながら言いました。
??「は、はい~」
城内ホール
天井で???と??が話している間に勇者達は出場登録をしました。
勇者「・・・」
勇者がなにやら考えているとミルフィーユが
ミルフィーユ「勇者さんどうしたの?」
と、不思議そうに問いかけてきました。
勇者「あ、いや・・・なんでもないよ」
勇者は光の者を見ながら答えました。
ミルフィーユ「ならいいけど・・・」
ミルフィーユはそう言うと『今日からあなたもヒッヒッヒ』と書かれた本を読み始めた!!勇者「・・・(あの光の者はちょっとおかしいぞ?夢の中で出てきた奴とは声が違うし、何であいつがここに居るんだ?ライトヘヴンとか言うところで待ってるって言ってたくせに・・・)」
勇者が考え込んでいるとミルフィーユが何かに気が付いたように近づいてきました。
ミルフィーユ「勇者さんそろそろ始まるみたいよ」
ミルフィーユはホールの舞台に兵士達が集まっているのを見てそう言いました。
光の者「いよいよですね」
勇者「(考え過ぎか・・・)」
な~んてことを言っている間に舞台のカーテンが開いて、大勢のチャオがラッパを持って集まってきた!!
そして偉そうなチャオが前に出てきました。
大臣「王様のおな~り~」
彼は『ピーナッツ』伯爵という名前のチャオで、ずっと前から王様のそばにいる大臣である。
ブンチャカチャッチャパラリラリ~
兵士達がラッパでおそまつな演奏を始めた!!
ドンチャカチャッチャパラリラリ~
と、奥の方から王様が現れて、舞台の真ん中にあるリッチないすに座りました。
せんべい王「バリボリひょくんボリボリほくはつばっへふえはバリバリ(諸君!よく集まってくれた!)」
王以外全員「(ば、ばかうけ食ってる~!!)」
作者「ばかうけってのはせんべいです」
中途半端に続く