~太陽編~第十八話 氷山「クレノス」 一つ目の試練

サン達は別行動となり、サンはエンペラーと共に北の氷山を目指す。

サン「しかし・・・寒いなぁ。」

エンペラー「ほら。着きましたよ。」

全くもって物凄く寒そうな氷山だった。

サン「ここを・・・」

エンペラー「登るのです。」

サン「どうやって?」

エンペラーが山の麓の看板のところへ行き、手招きする。
その看板にはこう書かれていた。

「氷山クレノスの試練に挑む者。
  氷山の入り口を見つけ、山頂まで行くがよい。
   但し、途中で他人の力を借りてはならず。
    さもなくば氷の神がそなたを倒す。」

サン「へ!入り口は、氷山のここを溶かせってことか?」

エンペラー「どうぞやってみてください。」

看板ごと、氷山の一角を溶かす。
すると、空洞ができ、中へ入れるようだ。

サン達が入ると、又そこの入り口は凍ってしまった。

サン「ひぇ~。あぶねえ。」

エンペラー「さぁ、行きましょう。」

どんど奥へ進んでいくと、急な氷の斜面が下に見え、橋がかかっていた。
まるで、ここは昔、普通の山で、川があったような感じだ。

橋の真ん中ほどに、扉があった。

サン「なんだこのドア?」

エンペラー「試練の扉。」

サン「は?」

「挑戦者はお前か?」

扉から声が出て、サンを指名する。

サン「ああ!」

「ならば第一の試練を受けよ。」

サン「オーケー!いつでもこいー!」

サンは叫ぶ。だが、山のうなり声のように、地震が起こる。
上を見ると、・・・・雪崩・・・だ。

エンペラー「雪崩ですね。」

サン「どうすりゃいいんだよ?ドア。」

「雪崩を止め、生き残るのみだ。」

背にしょっているギャラクシーを一気に取ると、橋からたかくジャンプして、雪崩に向かって進む。
炎を全体に広げると、一気に爆破させる。

雪崩は空高く飛んでいき、破裂したように散り散りになってしまう。

「・・・よかろう。シレンクリアだ。」

サン「やりぃ!」

エンペラー「さぁ、行こう。」

扉が横に開き、入り口ができる。
するとまた、空洞で、入ると扉が閉まった。

サン「次はどんな試練だぁ?」

エンペラー「油断しない方が身の為ですよ。」

奥へ進み続けるサンとエンペラー。
果たして次なる試練は・・・・・・?

続く  

このページについて
掲載号
週刊チャオ第158号
ページ番号
38 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日