~太陽編~第十九話 氷山「クレノス」 二つ目の試練
サンは氷山「クレノス」の、一つ目の試練を見事クリアし、先へ進んでいる。
そして、やっとのことで次の扉にたどり着く。
サン「来るまでの道が遠いんだよ。」
エンペラー「次の試練はなんでしょうね。」
「見事一つ目の試練をクリアしたな。次の試練は・・・・これだ。」
辺りを見回すと、何も起こらないことを確認する。
突然、スイッチを押したような音がし、急に様子がおかしくなる。
サン「ま、まさか・・・・」
「無論、今度は崖登りだ。」
エンペラー「これを登るんですか。」
さっきのような川のようなところとは違い、崖に囲まれた狭い通路を通ってきたのだ。
その崖は高さ約3000m以上超えている。
サン「のぼるっつったってなあ。」
「試練を放棄するか?」
エンペラー「やりましょう。」
崖にはそれぞれ休憩所(のような足場)があり、それまでが辛そうだ。
所々に摑まる氷柱のようなものがある。
やる気を出したサンは、物凄いスピードでそれを進んでいく。
一方、エンペラーはピクリとも動かない。
「お前はやらないのか?」
エンペラー「いえ。僕は瞬間移動したほうが速いので。」
しかし、まだ頂上は見えない。一体どこまで行ったらいいのか不思議な気分になるサン。
サン「思った以上に疲れる・・・よし!」
サンはギャラクシーの炎を利用し、一気に飛び上がる。
爆風をジェットにしているのだ。
エンペラー「そろそろ着くころですね。」
扉の前から、エンペラーは消える。
頂上へ着くと、そこは一面雪景色だった。
エンペラー「なにもない・・・・?そんなはずは・・・・・」
すると突如、氷柱が降って来る。
頂上は吹雪なので、何処から来るか分からない。
しかも地面からまで、氷柱がはえてくる。
エンペラー「これで落ちずに、ゴールまで行けと言う事ですか。」
サン「よっしゃあ!着いた!!」
ギャラクシーを右手に持ったサンが頂上の雪を踏む。
エンペラーがいることに余り驚かなかったが。
エンペラー「行きましょう。気をつけていかないとやばいですが。」
サン「といっても、この吹雪じゃあどこへいきゃあいいのか・・」
エンペラー「多分、上から氷柱が降って来ることを考えると、ここは洞窟。つまり、光を探せば・・」
サンは炎で少しだけ吹雪を溶かす。
わずかな光をエンペラーが見つけ、その方向へと進んでいく。
続く