~太陽編~第四十七話 ガラクスを倒した者
ガラクスに復讐するために「蝙蝠の四十万」へときたジースとサン、その一行。
黄金の蝙蝠の像の場所へ行くと、そこにはガラクスがいた。
にやりとサンに笑いかけると、すぐ倒れてしまう。
サン「んなっ!」
ジース「どういうこったぁ?」
「ふっふっふ・・・・我らがジェネルト様率いる「M・B」団・・・・・ガラクスの魂は貰った!!」
「M・B団」という言葉を聴くと、サンが驚く。
ジースは首を傾げるが、すぐまじめな顔になってそのチャオを見る。
B隊長「俺はB−2−Zの隊長だ!さて・・・・ジェネルト様がつくづく喜ぶだろうよ!太陽神!龍輝神!」
サン「あのなあ・・・・なんっつった?龍輝神だって!?」
ジース「俺はジースだぞ!龍輝神だかなんだか知らないぜ!」
B隊長「B−2−Z!起動!」
大きなメカが空から降りてきて、隊長を取り込む。
サンは剣を取り出す。
ジースは素手で構える。
B隊長「レーザー発射!!」
サン「アルティメット・ヴァリアックス!」
逃げていく隊長を追って、サンが追いかける。
空中を飛ぶ様は、まるで隼だ。
ジースが追いかける。
残されたジャロンたちも追いかける。
レーザーに対し、海の上でサンは耐え続け、溜めた分を放った。
しかし、メカは軽く避ける。
B隊長「オーバーブラスト!」
上空から下に向かって大きな光を放つと、海の中へ落ちていくサンとジース。
ジャロンたちは離れていたので何とか無事だ。
ゼキス「ジースゥ!」
ジャロン「・・・・・・・くっ」
B隊長「フッ・・・・・これで終わりだ。ジェネルト様に報告を・・・・
ジース「どうするよ・・・・」
口から泡が出る。
ジースは海の中・・・サンを見つめている。
サンも笑っているが力が入らない、といった感じだ。
サン「大丈夫さ・・・・・勝てる・・・・・」
ジース「よっしゃあ!!気合入れていくぜ!」
サン「出来たら・・・いいな・・・・」
海深くに沈んでいくサンとジースだったが、途中でサメの群れに入ってしまう。
ここで終わりか、と思われた瞬間、サメは身を突き出し、サメの背に乗って再び海面へ向かう。
B隊長「では君たち!後始末は任せろ!フルチャージ、オーバーブラスト!」
光が強烈に輝くと、上空から放たれる。
その瞬間、海から二匹のチャオが出てきて、光を貫いた。
ジースの腕には硬そうな尾びれに、刃が身体と同化している。
ジース「シャークブレード・・・・・てか・・・・すごいな!キャプチャーってんだろ!?」
サン「行くぞジース!アルティメット・ヴログラスト!」
炎が剣と共にメカを突き抜け、よろめく。
その隙に、ジースは尾びれの突いた刃で機械を粉々に砕いた。
B隊長「ジェネルト・・・様・・・・・・」
「呼んだか?」
黒いローブに包まれたチャオが、光と共に現れた。
ムーンと同じ姿のものもいる。
サン「ムーン!?」
ヘヴン「ほう。我が懐かしき弟の名を知っているとは・・・だが俺は違う。ヘヴン様さ!」
ジェネルト「太陽神・・・・・その力、戴く!」
B隊長は光に包まれて消えていく。
ジェネルトとヘヴンは空中に高く上がって叩き落そうと、サン達に近づく。
ジース「くそっ!はぁぁぁ!」
尾びれのついた刃で弾くジース。
ヘヴンは水面に浮かぶようにして立つ。
ジェネルトも同じ様だ。
サン「水面にたった・・・・・?」
ヘヴン「終わりだよ太陽神、龍輝神。アルティメット・ボルテクス!」
ジェネルト「オーバーブラスト!」
稲妻の竜巻と、輝く光が真正面からサンとジースに向かってくるが、どうすることもできない。
サンは剣を構えているが、動揺してそれど頃ではないし、ジースのシャークブレードはもうない。
キャプチャーを解除したのだろう。
ジース「くっ・・・・・そぉぉ!!ジャロン、ゼキス、逃げろ!!」
サン「力が・・・・違いすぎる・・・・・」
一瞬、見えていた風景が嘘と思われた。
光と竜巻は、黄金の不死鳥によって 吹き飛ばされた。
ヘヴン「きたな・・・・・!」
ジェネルト「我が宿命の好敵手よ!」
「悪役には程遠いな・・・・・我が懐かしき兄、そして宿命の「敵」。」
サン「・・・・・・・・ムーン・・・・・・なのか?」
ムーンと同じ姿だが、先程、ヘヴンが出てきたときに間違えたので自信が持てなかった。
急に出てきたのだ。
ムーン「ムーン・ザ・ライバース・・・・・・参上さ!」
ヘヴン「ここが混沌の祭壇に位置していると、どうしてわかったんだ?」
海は裂け、黄金に輝く祭壇が現れた。
そこに立つムーン達。
サン「なにはともあれ、助かったぜ!」
ジース「いやっほぅ!」
ムーン「さて・・・・悪いことをしてしまったな・・・・・気づかせてやるべきだった。しかし、おってこないためにも、こうするしかなかったんだ。英雄たち・・・・」
「だが―」といいながら、話しを続けようとする。
ムーン「僕が、貴様らを倒す!」
続く