~太陽編~第四十話 復讐の鰭蛇
バレムらは火山の中、マグマのほうへ降りていく。
しかし、安全だと思ったところは―マグマが上がってくる場所だった。
そのままマグマに流され、妙変な場所に辿り着く。
不思議な花園。
行方不明になったジャロン(とギアソード)を探す為、ジースが先頭になって探索する。
ゼキス「唯一の手掛りはこの穴だね。」
バレム「こんな小さなところに入れるか?」
そこは、蛇でも潜った様な小さな穴。
花園から少し離れたところにそれはあった。
ジース「ここなら入れるぜー」
そこからもう少し離れたところに、大きな穴があった。
ジースが滑っていってしまったので、バレムたちも追うこととする。
着いたのは岩陰。
ゼキス「やっぱり火山だったんだ。」
バレム「いや、おかしい。こっちだ。」
バレムは、光とは反対の方向・・・・つまり出口ではないほうに進んでいく。
すると、台座に座ったチャオが、ジャロンとギアソードを持っていた。
ジース「ジャロン!」
バレム「何者だ?」
「フフフ。私は壊滅した組織の幹部、スネーカー。貴方はムーンの仲間、バレムですね。」
みなさんは覚えているだろうか?
蛇を操るスネーカーだ。
壊滅した組織というのは、ヴルグ。そして、幹部というのが五大幹部。
そのEランクが彼、スネーカーだ。
ゼキス「ジャロンを返せ!」
スネーカー「ムーンを呼んでくればいいでしょう。」
バレム「残念だったな。ムーンは行方知れずだ。」
右手で頭を抱えながら、スネーカーが話し始める。
スネーカー「そうですか。なら貴方たちからやりましょう。」
バレム「いいだ―
ジース「俺がやる。」
あえてバレムの前に出て、ジースが言う。
スネーカーの笑みはやまない。
スネーカー「餓鬼だとはいえ、手加減はしませんよ。」
ジース「言ってくれるな。こう見えても、火は得意なんだ。」
スネーカーはスっと、何かを投げる。
ジースはそれに当たると、何かに絡まれる。
スネーカー「蛇で身動きは取れなくなりました。残念ですが貴方の―
ジース「引っかかったな。」
いつの間に・・・・という感じで、スネーカーの後ろにいたジース。
先ほどの「身代わり」は、蛇と蛇だった。
スネーカー「ほお。」
ジース「それと蛇は―こいつに弱いんだったな!」
バレムの持っていた・・・・ギアソード。
今はスネーカーが持っているが、それもすばやく取った。
ジースは武器は扱いなれていないが、火山の天井を、・・・斬った。
暗い場所から光が漏れ、スネーカーに直交する。
バレム「成程。蛇には光か。」
ジース「さっさと帰ろうぜ。」
ジャロンを抱えたバレムをせかし、ジースたちは火山を出る。
続く