~太陽編~第三十九話 八岐大蛇の洞窟

バレムたちは太陽の国、離れ孤島で火山へと向かう。

目的は・・・・元々はバレムのギアソードの探索。
しかし、その目的はジースの救出へと傾いていく。

怪しいチャオとの対話後、ジースを救出したが、ギアソードを探すということを思い出し、作戦を練る。

ジース「俺はいっておくが、頭は良い。」

ジースはそういうが、その言葉はゼキスの「自分で言うのがばかなんだよ」という言葉によって否定された。

バレム「(しかし、こいつがサンの意思を受け継いでいるとは・・・・つまり、あの力を持っているはず。)」

ジャロン「もう大丈夫なのか?」

クールな声でジャロンが喋る。
それに対し、ジースは―

ジース「お前だよ。大丈夫かって聞く相手は。気絶してるやつはお前なんだから。」

ゼキス「あのな。・・・とりあえず・・・・」

ゼキスは最後の「喧嘩はやめようぜ」というのをやめた。

火山の火口から、火が上へと上がってくる。

ジャロン「こういうとき、「絶体絶命」というんだよな。」

バレム「仕方ない。マグマのほうへ突っ込むぞ。」

上がってくるマグマに逆らって、バレムたちは下へと落ちて行く。
マグマはどんどん上がってくるが、なんとか横穴に入ることができた。

ジース「危なかったなぁ。」

意外と落ち着いた声でジースが話す。

バレムが奥へと進んでいくので、仕方なくゼキスらも着いて行く。

バレム「ここの火山は、盾状火山か?」

ゼキス「一般的にはそうだけど・・・・・」

盾状火山、というのは、盾のように厚く、平面の火山だ。
(詳しく知りたい方は理科の資料集でも見てください)

ゼキスは「一般的には」というところを強調する。

ジャロン「ここの火山は不思議でな。変形するんだ。」

ジース「それで俺も火山に落ちたというわけだ。」 

それを聞くと、バレムは立ち止まる。

考えている、というより、現実に身を合わせているかのようだ。

バレム「何か聞こえないか?」

ゼキス「ゴゴゴっていう音なら。」

ジャロン「・・・・・・マグマだな」

そう思ったときには、遅かった。
マグマは既に直前まで来ており、飲み込まれてしまう。



気づいた先は、天国の花園―ではなく、火山の異常地帯。

まるでフラワーガーデンだ。

ジース「よお。起きたか。」

バレム「ここは一体どこだ?」

ゼキス「分からない。ただ、火山の中・・・ってことは確かだね。」

証拠も無く、ゼキスが言う。
しかし・・・ジャロンが見当たらない。

ジース「―ところでジャロンは?」

バレム「行方不明者続出だな。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第167号
ページ番号
79 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日