~月編~第四十一話 残ったのは大会の陰謀

シー・サウス、南海の街。
イレンたちは(といってもリトルとロードの陰謀で)チームレースに出場することになる。

チームレースというのは、まず、障害物レースをクリアし、上位二チームでバトルする、という仕組みだ。

だが、上位チームがどんどん脱落していき、泳ぐゾーンで罠があることを実感することになる。

「ちっ」

イレン「今したうちが聞こえませんでした?」

ロード「おそらくはこのレースの黒幕。カオスクリスタルの噂を流し、チャオを奪う・・・という陰謀?」

リトル「見ろ。底に穴があるぞ。」

底に横穴があるのを不思議に感じだイレンらは、底に入っていく。
中は暗く、ようやく光が見えてきたというところだ。

光を突ききると・・・・・・・・・・

会場だ。

イレン「え!?」

GOALという電光板の文字、実を言うと、GOALの場所が違うのが罠らしい。
では、向こうに行ったチームはどこへ・・・?

しばらくすると、会場へたち、相手チームを待つ。

すると・・・さきほどまでびりだったチームが来た。

???「先客がいるな。・・クク」

????「落ち着けシュラ。それとクラクもだぞ。」

クラク「ちぇっ、ジャステはきついぜ。」

ゆっくりと歩いてくる相手チーム。
どうやら・・・陰謀の中心・・・・と、イレンにだけは見えた。

そこで、イレンらと謎のやつらは対峙する。

シュラ「俺はシュラ。右がクラク、左がジャステ。」

イレン「僕はイレンです。僕の右はロードさん、左にリトルさんです。」

自己紹介(のようなもの)を終え、戦う準備へと入る。
まず、相手の特徴を説明しよう。

全員色は黒。シュラはダーク・チカラで、格闘家ようだ。
クラクはダーク・ヒコウ。同じく格闘家。

ジャステはダーク・ノーマル。鎖を持っている。

と、先手はジャステだ。
鎖を投げ、ロードを捕らえる。

ロード「くっ」

ジャステ「まずは貴様のカノン砲から潰してくれよう。」

カノン砲(大きな銃)は空へ放り投げられ、手も足も出ない。
そこで、リトルはジャステに近づいていく。

クラク「おっと。俺が相手だ。」

リトルの刃を、片手で受け止め、剣を空へと飛ばす。

まずいと思ったリトルは、背後に身を引く。

ジャステ「なるほど。この水色のやつと同士討ちにできる距離だな!」

鎖を振り回し、リトルに激突する。
ロードとリトルは倒れてしまった。

残ったのはイレン。三対一という絶体絶命の状況だ。

シュラ「俺らの狙いはお前だけでな。邪魔者は消しさらさせてもらった。」

クラク「正確には貴様の「中」に興味がある・・と上層部から連絡が来ている。」

ジャステ「フッ、来るがいい。」

相手はみんなそれぞれに構えるが、イレンは動かない。
話し合いで解決するとは言わないつもりかもしれないが、じっとして、何かを考えている。

・ ・・ような感じがした。

イレン「どうしても・・・・・僕を本気にさせるつもりですか?」

ジャステ「本気にさせないと「力」を出せないだろう?」

イレン「分かりました。」

そういうと、イレンは精霊剣を抜く。
同時に、左手に風呂敷に包まれた大剣を持つ。

イレン「行きます。」

ジャステ「はっ」

鎖で大剣のほうを押さえ、クラクとシュラが特攻していく。
だが、イレンが精霊剣を振ったので、後ろへ退いた。

シュラ「クラク!」

クラク「合体技、いくぞ!」

拳を隣り合わせにし、(クラクは右利き、シュラは左利き。)「気」を集中させる。

そして、イレンの方へと走っていくと、スピードが一気に上がる。

ジャステ「鎖の舞」

シュラ&クラク「二刀拳!」

鎖を上へ放り投げ、身動きをとらせなくする。
そして、シュラとクラクはジャンプし、イレンへと拳を向ける。

だがイレンは大剣を手から離し、シュラとクラクは空振りだ。

地面に着地すると、大剣が落ちてくる。

イレン「・・・・・本気で行きましょうか」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第168号
ページ番号
81 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日