~太陽編~第三十八話 

バレムたちはジースを助けに行くべく、(最初はバレムの剣が目当てだったが)火山へと向かう。

その火口近くの場所で、正体不明のチャオと、カプセルに入ったチャオがいた。
なんとかしてカプセルを割り、中のジースを助けたが・・・・

ジースの色が変わってしまった。

バレム「どうして色が変わったんだ?」

「ちっ。カプセルの影響で力を引き出そうとしてたんだよ。そこで貴様等が出て来るからこういう事になるんだ。」

ジャロンは気絶中。
ゼキスはジースをかばっている。

頼れるのは自分だけだったバレム。

バレム「どれだけの力を持ってるかは知らんが、俺に勝てるか?」

「これでも幹部相当の力は持っている。」

ゼキス「気をつけて、おじさん。」

バレムは周りを見て、ギアソードを探す。
だが、どこにもなかった。

なので、素手で勝負を挑むことに。

バレム「一撃で決めるぞ。」

「望むとこ・・・・

ピピッと鳴ると、どこからか正体不明のチャオは無線機を取り出す。

ぶつぶつと呟き始めると、最後にこういって去っていく。

「どうやら勝負はお預けのようだ。また会おう。」

バレム「ちょっとまっ・・・・」

バレムがしゃべり終わる前に、謎のチャオは消えてしまう。
なので、バレムはジースとジャロンを背負うと、ゼキスと一緒に火口を降りていく。

ゼキス「何で降りるの?」

バレム「上には登れないからな。それにギアソードも見つかってないし。」

火口の直前のところまで来たが、とてつもなく熱かったので再び横穴に入ることにした。

バレム「おそらく・・・奴は抜け穴を用意してあったはず。」

ジース「そんなもんがあったら苦労しねえよ。」

いつの間にか目を覚ましたジースが、バレムの瀬から飛び降りて言う。
ジースはカプセルのあった場所を叩くと、帰ってくる。

ゼキス「ジース、大丈夫なの?」

バレム「それより、あいつはどうやってここへ来たんだ?」

ジース「あの妙な連中は妙な術儀を使いやがるから楽なのさ。俺らが抜ける方法はただ一つ!」

一同全員、いきを飲み込むが、次のジースの言葉に落胆する。
ジースは火口に飛び降りる用意をしながら言う。

ジース「火山の力を利用する!」

バレム「はっきりいってお前・・・・バカだろ?」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第166号
ページ番号
76 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日