~太陽編~第三十四話 決着。そして―

サン達はリヴァイアスを逃し、怪物を目の当たりにする。
だが、エンペラーは仲間の危険を察知し、勢力が少なくなる。

サンはリヴァイアスを追いかけ、バレムたちはそのチャオの形をしたバケモノに戦いを挑む。

「お前たちノ命運モここまでダ。」

クルト「CHAOSの最終進化形態か。」

バレム「余裕だな。」

口では楽そうなことを言っているが、表情は固い。
どうやら圧倒的かつ強力なパワーを持っているようだ。

しかし、バレムは屈せず、立ち向かっていく。

「ハッ!」

バレム「フッ、まずはどんな爆撃を投降するかな・・・?」

バレムの剣と、CHAOSの液状態の腕を、押し合わせる。
おされているのはCHAOSだが、バレムの形勢が良くなったわけではない。

ここで、クルトは加勢しようとするが、セレナに止められる。

セレナ「ここはあの方で十分です。待ちましょう。」

クルト「・・・・・・・・・・」

「ナニをヤッテも無駄ダ。」

バレム「爆斬剣!」

バレムがおしているところで一気に爆発が起こる。
CHAOSはビクともしなかったが、腕が変形した。

「液状トイウノハ便利ダ。何故ナら、こうやって形を変えることができる。」

バレム「普通の攻撃では無駄、か。」

ここでバレムは決心したような顔つきになる。

目には何も見えておらず、ただ空を向いていた。

「力ニ屈したカ。」

バレム「セレナ、クルト。後は頼んだぞ。」

セレナ「・・・・・・?!」

クルト「どういう・・・・・

バレム「いくぞ!」

いきなり猛スピードでCHAOSに近づいていき、上へと蹴り上げる。

そして空中にジャンプすると、地面へと剣の面で叩きつける。
まるで空中に道があるように、バレムはピタっと、空中で止まる。

「マサカ・・そノ結界技ハ・・・・」

バレム「かつて東国の国を滅ぼすまでに追い込んだという最強の兵器。今こそ使うぞ!」

そして空中から、CHAOSのいる地上へと、突き進んでくる。剣は不思議な浅緑の光に包まれている。

バレム「コア・エクスプロージョン!」

突然CHAOSの周りに霧が現れ、爆破する。
CHAOSは傷だらけだったが、何とか平気だった。

「オレはヘイキだ・・・これで俺のカチだ・・グッ」

バレム「ここに居る者は全員死に絶える技だぞ・・原子爆弾というやつさ。」

セレナ「逃げましょう。」

クルト「でも・・・・・・

強制的に、セレナはクルトを掴んで連れて行く。
CHAOSももう、つかれきっているようだ。

バレムは安心したような顔つきで、最期にこういう。

バレム「決着は・・・お前らの手でするんだ。・・ぞ。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第164号
ページ番号
68 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日