~太陽編~第三十三話 サン、決死の猛追撃!

コーラシア周辺、森林地帯。
サン達は、サンの力を増大させる為に、修行に明け暮れている。

バレムの狙い、それは、太陽のジュエルを身体で操れるようになること。

そしてもう一つは、星を破壊する力を持つ、「Adarudhis Lipeit Iex Fyowvar Enejer」
、通称「A−LIFE」。

その力を目的としてか、邪魔者を排除するためか、最強最悪の悪魔「デスベルグ」の使い魔によって、サンは追い詰められてしまう。

海神、リヴァイアスは、水の竜巻でサンを囲むが、そのとき、サンの力が解放される。

エンペラー「成功です!」

バレム「行け!サン!」

サン「これ・・は?」

見てくれはデュアルの太陽の武具と同じ。
だが、よくみると所々違いがある。

そう、武器、月の剣がサンはないのだ。

しかし、鎧、兜、盾、全てデュアルの装備と同じである。

セレナ「溢れるほどの力・・・・・一体どれほどの威力なので?」

バレム「黙ってみているんだな。」

リヴァイアス「く・・・もう一度ゆくぞ!」

リヴァイアスは水の竜巻、ENDEATHを撃つ。しかし、鎧からはじかれてしまう。

サンは盾を構えて、ギャラクシーを担ぐ。

サン「おう、海神!覚悟しろよ!」

クルト「応戦する。」

バレム「手を出すな!」

バレムの命令口調によって、クルトは一歩退く。
逆らえないような気迫があったからだ。

セレナ「いいのですか?」

エンペラー「数は多いほうが・・・」

バレム「黙ってみていろ、といったはずだぞ。」

サンとリヴァイアスはにらみ合いを続けている。
ここでリヴァイアスが水を操って、銃のように乱射する。

だが、盾と鎧、兜には一切効かなかった。

サン「最高の防御だぜ!」

リヴァイアス「く・・・・分が悪い・・・・」

リヴァイアスは水に巻き込まれ、消えてしまう。

サンは変化を解く。

サン「あれ・・?鎧とかは?」

バレム「お前の中に消えたんだ。」

後ろから近づいてきたバレムが話す。
続いて、エンペラーも言う。

エンペラー「僕らが先程、結界を張り、サンの力を急向上させたことによって、A−LIFEを操れるだけの「気力」と、「武力」が手に入りました。」

セレナ「だから変化し、強くなったのです。役目を終えると、その武具は消え、役目が始まると、又現れます。」

サン「よくわかんねえが、とにかくすげえってことだな!」

両手の拳を撃ち合わせて、自慢げな顔つきをするサン。
安心したのもつかの間、今度も突風が疾走る。

クルト「なんだ!?」

エンペラー「デスベルグ・・・ミラたちがピンチです!」

サン「ミラ?」

バレム「行って来い。」

バレムはあっさりと、言った。

エンペラーも最初は不安な顔をしていたが、後から一礼をして、移動する。

セレナ「さて、残るはこいつのみ。」

クルト「サンはリヴァイアスをおってください。ここは僕たちが抑えます。」

バレム「さて、このバケモノ、どうやって倒すかな?」

サン「任せたぜ!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第164号
ページ番号
67 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日