~月編~第三十四話 混沌の力 ダークのエボリューション
八賢者が四人揃い、あと四人となったところで、戦闘が再開する。
先手はベルゼルだ。
刀で突進していくが、素手で受け止められ、投げ飛ばされる。
とほぼ同時に、アルフォースが行く。
次々に攻撃を繰り返していくが、決定打を与えられない。
デスベルグ「フフフ・・・そんなものか?」
ファイン「く・・そろそろ来てもいいころではないか?」
ミラ「そうですね・・・」
その直感は当たった。
デスベルグは衝撃波を軽く避け、もう一つの衝撃波を砕く。
エンペラーだ。
エンペラー「待たせました。」
ベルゼル「これでムーン以外勢ぞろいだ!!」
「あと一人、忘れているぞ。」
デスベルグの背後から、赤いチャオが歩いてくる。
デスベルグと簡単にすれ違うと、すぐくるりと後ろを向く。
カブトと鎧・・・・そう、ダートだ。
ダート「久しぶりだな・・・」
ファイン「ダート。」
アルフォース「これだけの戦力がいれば問題は無い!」
デスベルグ「果たしてそうかな?」
闇の波動が、辺りに散らばり、無重力となる。
さらに、闇は爆破し、全員もろとも吹き飛ぶ。
デュアル「なんてパワーだ・・・」
ゼラ「一撃で・・・・これほどの・・・」
ブレイズ「一体どこにこんな力があるんだよ・・・・」
デスベルグ「もう一度いくぞ!」
どんどん波動を撃ちまくり、全員よろよろの状態で立っている。
が、デスベルグの攻撃は止まない。
ファイン「仕方ない・・・エンペラー!」
エンペラー「はい。任せてください!」
龍の珠の欠片を渡し、闇の気を吸い込む。
闇は吸収され、龍の珠に気が充満する。
デスベルグ「かかったな・・・・・・・」
闇は覚醒し、エンペラーに闇が侵食する。
エンペラーの色は黒くなっていき、額の紋章が逆さになる。
ミラ「エンペラー・・・」
デスベルグ「こいつは以前、俺の洗脳によって操られていた。闇が残っているんだよ。エンペラーがいなくなって戦力が落ちたな・・・」
エンペラー「黙れ!」
闇の波動で、デスベルグと同じ技でデスベルグを吹き飛ばした。
さらに龍の珠の力を使い、地面に叩きつける。
デスベルグ「な!」
エンペラー「くっくっく・・・俺は元々八賢者の一員・・・混沌の(ふたつの)エンペラーだぜ!!」
ファイン「私等の仲間であるということだ。」
活気を取り戻したように、立ち上がっていき、全員構える。
デスベルグもすぐに立ち上がる。
ダート「ファイナル・バースト!」
デュアル「アルティメット・ヘルスタン!」
ファイン「アルティメット・ゼオンニング!」
ゼラ「アルティメット・グランバニッシュ!」
ミラ「アルティメット・フォーチュン!」
ベルゼル「アルティメット・ヴォルタンカー!」
アルフォース「アルティメット・ボルストライク!」
バルキリ「アルティメット・ネイル!」
ブレイズ「アルティメット・フルスパーニア!」
エンペラー「アルティメット・ダークバニシング!」
それらは一つにまとまり、巨大な砲撃となる。
光の衝撃がデスベルグに直撃し、波動が散る。
やがて光が止むと、そこにデスベルグが倒れていた。
エンペラー「やったか。」
デスベルグ「ククク・・・つくづく面白い連中だ・・・覚悟しろ・・・これがダークのエボリューションだ!」
続く