~月編~第三十五話 二十勇者と八賢者
デスベルグに究極の一撃を食らわし、大ダメージを与えるが、闇が増幅し、みるみる姿を変えていく。
そして、腕を前にして呪文のようなことを呟く。
デスベルグ「まとめて片付けてやるよ!発動!イリュージョンダークネス!」
闇がゆがみ、空気中からとてつもない勢いになって放たれる。
八賢者たちは、耐えながらも、後ろへ押されていく。
ミラ「やば・・・いです・・・」
エンペラー「く・・・」
ファイン「終わり・・・・・か・・・・・」
だが、そのとき、闇の波動にチャオが飛び込み、盾となって防いだ。
波動がやみ、見てみると、二十勇者たちだった。
フェル「遅れてすいません。てこずってまして・・・・」
ファイン「やられてなかったのか・・・・あれは幻想か・・・・・」
ズィード「実はさぁ、デスベルグに迷宮におとされちゃって、どうにもできなかったんだよ♪」
スター「しかし、こうして戻ってきたわけです。」
デスベルグ「一次しのぎか・・・だがそれも無駄・・・もう一発喰らうがいい!」
さっきよりも数十倍は大きくなり、追い詰めていく。
木々は枯れ、岩をも砕け散る。
しかも、先は崖。落ちたら命は無い。
波動は止まずに、みんなを追い詰めていき、気力もほとんど無い状態だ。
デスベルグ「これで・・・終わりだー!」
もう片方の腕で同じ技を放つ。
しかし、波動諸共、デスベルグまで、一気に全て吹き飛んでしまう。
刀の一振りで・・・・・・
振り返ると、デスベルグの前には見覚えがあるものがいた。
「いくぞデスベルグ。修行の成果、見せてやる!」
デスベルグ「あの迷宮から生き残ってきたか・・・・・」
「落ちる寸前、カオスコントロールでワープしたのさ。最も、無傷ではすまなかった。そして、ついた先にはあの方がいた。そこで修行して、戻ってきたわけだ。」
デスベルグ「あの方だと?」
「そうだ。お前の天敵、組織の統領、ヘヴンさ!」
デスベルグの表情に、焦りが見える。
しかしそれも一瞬で、すぐにやけた顔に変わる。
そして構える。
デスベルグ「来ないと言うのならまた別だ。俺が貴様を倒せばいいこと。」
「修行の成果を見せるといったろう?今や僕は・・・お前よりも強い!」
デスベルグ「ホラを吹くのもあいつに教わったのか?ハッハッハ!」
「八賢者たち・・・・まだ力が残っているのなら・・・それを全て僕に分けてくれ・・・・」
そのチャオの両手に光が宿り、救う力のときのように金色に輝く。
だがそれだけではなかった。
輝くオーラに包まれ、白い翼が生える。
持っている刀の刃も輝き、空に飛んでいく。
ムーン「ムーン・ザ・ライバース・ラストモードだ!」
デスベルグ「無駄だ。今の俺には敵わない。」
「それはどうだかなあ!?」
デュアルと同じ鎧、装備を身につけ、ガーネットのオニチャオが颯爽と現れる。
剣は紅く光っており、ムーンの力を受け、金色に輝く。
ムーン「来たか」
サン「サン・オブ・フレイアムのご登場だ!」
デスベルグ「貴様・・・何者だ?」
サン「俺は太陽の戦士、サンだっつってんだろ!」
続く