~太陽編~第三十二話 海神「リヴァイアス」
サン達は無事にコーラシアの森へと辿り着いた。
サンは修業の後、太陽のジュエルの力を手に入れる。
ギャラクシーが強くなった証拠だ。
バレムは例の、「Adarudhis Lipeit Iex Fyowvar Enejer」、通称「A−LIFE」を使い、サンを強くするという。
その志に、セレナとエンペラーは反対するが、バレムは深い理由があるらしい。
昔話を終え、サンも起きようというまさにそのとき、突風が起こる。
サン「んぅ・・・なんだあ・・・」
バレム「来たな。デスベルグの使い魔。CHAOS!フ・・・チャオの生まれ変わり名だけはある。」
セレナ「どういうことですか?」
バレム「CHAOS。混沌という意味だが、Sを取ると、CHAOだ。そのSはなにか?Sというのは・・・」
目の前に現れたのは液状態のライトカオスのようなチャオ?
しかもどんどん増殖している。
どうやら湖の霧の水分から力を分けているらしい。
エンペラー「どうやらこいつら、水そのもののようですね。」
バレム「SはスプラッシュのSだからな。こういうときは・・」
サン「蒸発させちまえば言いだけの話だろう!」
サンは巨大な永久不滅の不死鳥と戦った時、繰り出した技を放つ。
炎が燃え上がり、水分は消えていき、CHAOSも消える。
サン「へ!他愛ねえ。」
セレナ「待ってください。まだです。」
蒸発したはずの水分、水蒸気からもまた、再生する。
しかも先程より数が多くなる。
バレム「熱することによって体積が増えたか!」
エンペラー「く・・炎は効かず、数が増えるばかり・・・」
サン「こいつら一体なんだよ?」
セレナ「雲行きが怪しい。どうやらデスベルグが動き出したようです。ならこいつら、そうそう簡単にはいきませんよ。」
CHAOS、液状態のバケモノは、サン達に喰らいつく。
剣圧で吹き飛ばしていくが、全く数が減らない。
バレム「むう。あれを試すか。」
セレナ「やはり使うのですか・・・」
エンペラー「おそらく後ろにいるのは「海神」。サンに力を与えましょう。」
すると、サンを除く三人が、結界を張る。
結界は紫色に光っていて、CHAOSは来る事ができない。
サン「おめえらだけずりいぜえ!」
クルト「助けますよ!」
光でCHAOSを吹き飛ばしまくるクルト。
腕や頭には包帯を巻いている。
サン「治療は終わったのか?」
クルト「大体は。ですが・・・」
その瞬間、液状態のCHAOSが一つにまとまり、一匹のチャオとなる。
姿は余り変わらないが、容姿が小さい。
「我が名はリヴァイアス。海よりいでし海神。」
サン「つよそ~。」
「よって、この破壊の呪文にて、貴様らを潰すよう、主に瞑されて来た。ゆくぞ。ENDEATH―」
呟いた瞬時に、水が竜巻を起こす。サンとクルトは巻き込まれ、上に上がる。
珍しくサンは動揺せず、目をつぶっていた。
サン「絶対、あいつらがなにか打開策を持っているんだろ・・待つぜ、それまでな。」
「この技は相手を捕らえ、息を止める!」
クルト「サン!」
水が手を作り、サンに向かっていく。
だが、届く前にサンは輝き、姿を変えていく。
バレム「成功だ!」
続く