~太陽編~第二十二話 目標地下2000キロ

サンは氷の神・・・ではなく、湖の主、リュキの暴走を止め、同時にコーラシア近辺の湖へ到着した。

いろいろな説明があったが、覚えておくのは秘宝の力は絶大ということだけでいいだろう。

サン「よーするに、だ。ここの湖の地下深くに眠る秘宝の中の秘宝を取って来ると、力が上がるわけだ。」

リュキ「そうです。」

「なら僕も行きますよ。」

湖の上空に現れ、水上へ着地したエンペラー。
瞬間移動、カオスコントロールを使ったらしい。

サン「エンペラー。よし。行こうぜ!」

リュキ「入り口までは僕が案内しますよ。」

湖の中まで泳いでいくと、輝く宝石とはちょっと違った物があった。
真珠というのだろう。

そこの秘宝を退かすと、深そうな穴が出てきた。
その中に、サンとエンペラーは入っていく。

サン「プハア!」

エンペラー「とりあえずは到着したようで。」

サン「ああ。だけど試練の森っつーとこの地下だからなあ。油断は禁物だろ?」

「その通りだ。」

空気のできるところまでついたが、先へ進んでいくと空洞で、文明が栄えた後があった。
そこの中心へついたとたんに、声がした。

エンペラー「やはり試練ですか。」

サン「どんな試練でもこい!」

「フフ・・私は容赦せぬぞ。この森の試練をクリアした者と闘うのだ。」

二人同時に、というか、同じことを思った。
クリアした者って誰?と。

サン「どーでもいいけどよ。タッグバトルにしようぜ。」

「よかろう。こちらはコピーを二人だそう。ただし、その二人の実力は本人と全く同じだ。」

エンペラー「さぁ、勝負です。」

両者とも構え、天井から放たれる電撃が、地面に突撃する。
二つの電撃はチャオの形をかたどり、次第に色もついていく。

が、もう少しで完成というところで、消えてしまう。

サン「なんだぁ?」

エンペラー「後ろです!」

気づいたときには遅かった。
二人とも背後から吹き飛ばされ、倒れこむ。

すぐ立ち上がると、その相手は、・・・・・

サン「ムーンと・・・」

エンペラー「闇状態のムーンですか。成程」

「そのフェイク共は無言だ。はじめるぞ。試練開始!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第159号
ページ番号
42 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日