~太陽編~第十四話 夢?現実?最強の助け船?
サンたちは死の洞窟へいったが、体が消えてしまい、何処かへ行ってしまった。
気づいたら、世界は全て光で溢れていた。
サン「ここは・・・・・光の城?」
ジルフ「そのようだ。」
その城はあの城とは少し違っていたが、紛れも無い光の城であった。
ラニア「フ・・・どうやら、過去にタイムスリップしたらしいな。」
サン「チャイムスリッパ?」
やはり常識知らずなサンであった。
皆さんはお分かりだと思うが、タイムスリップとは時空間を超えて、別のときへ移動してしまうことだ。
だが、そのこと以上に、サンが気になっていたのはラニアの姿。
ヒーロー・オヨギであったので、全くラニアだとは思わなかった。
ジルフ「行ってみるか。」
ラニア「それがいいようだ。」
サン「おいおい!待ってくれよお!」
早歩きで行ってしまうラニアとジルフに、走ってやっと追いつくサン。
光の宮殿に入ると、王の間へ急いだ。
そこには・・・・・なんと・・・・
『あのとき』と同じであった。光の王は魂が抜かれており、そこには一人のチャオがいた。
それこそ、先程のセレナと話していた・・・願いを受け入れていたチャオである。
サン「な!」
ジルフ「王が倒れている?」
ラニア「あいつぁ・・・・まさか・・・・」
その真っ白なチャオは、後ろを振り向くと、何の疑問も持たずに話しかけてきた。
「ここは察しの通り過去です。光の王の魂が抜かれるという事件がね。」
サン「おめえがやったのか!?」
その顔は、少々見覚えのある顔だった。
だが、色が違うのでサンは別人だと思った。
ジルフ「フフフ・・・見ものだな。」
ラニア「ああ。サンが勝てば・・・ミラクルだな。」
「さて、僕と闘りますか?」
白いチャオはサンに聞く。名前も聞かずに、まるで分かっているように。
サン「あたぼーよ!てめえみてえな非道な野郎は俺が叩きのめす!」
「ならば・・・・相手をしましょう。しかし、余り頭がよいとはいえませんね。なぜなら昔に一度、貴方は一人の力では勝っていない。」
サン「俺はおめえと闘ったことなんてねえぞ!」
剣を大きく振りかぶって、白いチャオの前で振る。
だが、白いチャオは後ろに退くだけで避ける。
「フフフ。残念でしたね。やはり月の子でもなければ僕を倒すことは不可能では?」
サン「ああ!?ムーンを何で知ってる!?」
「そうですか。ムーンでしたね。リーダーは僕と一度、いや、二度、三度・・・闘ったことがあるのです。」
話しながらも、サンは剣を振り続けているが、一回もあたらない。
白いチャオは避けてばかりいるが、余裕の表情だ。
サン「フ・・・中々やるな。だが俺にかとうなんて百年早ぇ!」
「自分の自信に・・・過剰しないことです。何せ僕は・・・・貴方よりも数倍強い。」
続く