~太陽編~第九話 最強の証

サンは凍結湖に行き、ラニアはフリーンと戦い勝つ。

だが、そのラニアが、地上まで吹き飛ばされてしまう。

サン「ラニア!」

ラニア「く・・・・何者だ・・・・」

?????「フ・・・名乗るほどのものだが、貴様等に言うのはしばしもったいない。さて、龍の珠は返してもらった。用はない」

その言葉を最後に、龍の珠を覚醒させる。すると、そのチャオは青い稲妻のようなソニックチャオとなった。

ジルフ「こいつ・・・」

?????「さらばだ・・・・」

サン「待て!」

サンの言葉にもかかわらず、青いソニチャは水と共に消えてしまう。

ラニア「く・・・とりあえず・・・宿へ・・」

ジルフ「サン、ラニアを頼む。俺は奴を追う。」

サン「おうったって・・・どこにいったか・・・」

ジルフ「風で感じる。奴の居場所はそれほど遠くはない。」

そういい残すと、ジルフは走っていってしまう。サンはラニアを宿へ連れて行き、ジルフの後を追う。

?????「くくく・・・龍の珠・・・これで五つ目だ。」

「フン・・・龍の珠・・・・か・・」

そこは暗い森の中。物陰から、声がする。

?????「貴様、先ほどの追っ手か?」

「先程?私が貴様如き外道と出くわすのは初めてだが?」

?????「貴様如き外道~?どっちが外道だか、確めてやろうか?」

すると、物陰からエメラルドの・・・グロウにそっくりのチャオが出てくる。

????「フン・・・貴様と手合わせなど、したくもないが、名をきいておこう。」

火山の帝王「我が組織ランク「10」。五大帝王の「火山の帝王」だ。」

ファイン「私の名はファイン。」

その声を聞いた途端に、火山の帝王は身を引く。

火山の帝王「ファ・・・ファイン・・・だと・・?」

ファイン「そうだ。どうした?どっちが外道だか、確めるのではなかったのか。」

火山の帝王は、無線機のようなものを取り出すと、小声で話し始める。

火山の帝王「見つけたぞ。ここに一人。しかも本人だ。どうする?」

「・・そのまま泳がせておけ。後ででも十分だ。」

ファイン「さっきから誰と話している?用がないのなら帰るぞ。」

ファインと名乗るチャオは誰かが来たと察すると、すぐに空へ飛んでいってしまう。

火山の帝王「さて、そこにいるのだろう?ジルフとやら。」

ジルフ「早速言うが、龍の珠、返してもらおうか。」

火山の帝王「生憎だが、戦ったところで、貴様は俺には勝てん。出直すんだな。」

その火山の帝王は、再び水に包まれ、消えてしまう。

ジルフ「逃がしたか。今回はどこへいったか分からんな。」

サン「ジルフ!あいつはどこへ行った?」

後を追ってきたサンが、息を切らしながらジルフに問う。

ジルフ「逃げやがった。」

サン「逃がしたのか。」

ジルフ「逃げたんだ。」

辺りは静まり返り、とりあえず宿へと帰ることにした。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第151号
ページ番号
19 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日