~太陽編~第五話 何気ない犯人

サンとジルフは「パスポート」をもらいに、借用人のところへ言ったが、既に借用人は亡くなっていた。

そこで、世紀の名探偵とか名乗る、ラニアとであう。

ラニア「どうかしましたか?」

サン「この状況から犯人を追い詰めるなんてことできやしねえよ。」

ジルフ「さっきといってたことが違うじゃねえか!」

だが、サンの言うとおり、現場は燃えているし、犯人も外部から来た可能性が高い。

ラニア「となると、外部と考えて間違いはなさそうだ。」

サン「でも、そしたら捕まえるのが難しくないか?」

ジルフ「これ、何の小説だ?」

現場を見ながらラニアとサンはじっくり考え込む。ジルフはあきれたように座り込む。

サン「外部犯の後を追うとしたら、手掛りを見つけねえと。」

ラニア「そのようだが、外部犯は経緯をどうなったか見分ける可能性も高い。なので、この周辺にまだ隠れている可能性も無いではない。」

ジルフ「この小説、いつの間に推理小説になったんだよ?」

やはりサンとラニアは現場を隅々まで調べる。ジルフはあきれてものも言えない。

サン「これは・・・・・葉っぱ?」

ラニア「こげているな。だが、一枚では出火原因とはなりにくい。・・そうだ、パスポートを燃やせば、・・・!」

ジルフ「題名、真・月と太陽の事件簿にしようか。」

サンとラニアは相変わらず・・・・(省略)ジルフも相変わらず・・・(省略)

ラニア「読めてきたぞ。つまりだ。犯人は借用しようとみせかけ、内部に入る。そして、葉に火をつけ、パスポート全て燃やす。」

サン「そしたら、さっさと逃げ出し、何処かに隠れる。」

ラニア「問題は動機だな。」

近くを探し回るラニアとサンだが、ジルフがいなくなったことに気づいたのは、一時間後だった。

サン「あれ?ジルフは?」

ラニア「やばい!犯人に目をつけられる可能性がある!」

サン「急げ!」

出口から走って出て行き、そこからまっすぐ行く。

辺りは暗く、森になっていくが、道に迷ってしまった。

ラニア「こういう場合は、明るくなるまで待ったほうがいい。」

サン「木を見ろ。切り目がついてあるぞ。」

ラニア「槍の刃先でつけたらしいな。ジルフ君か?それとも・・・」

サンたちは槍の切り目をたどって進んでいく。すると、闇に囲まれた場所があった。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第149号
ページ番号
11 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日