~月編~第六話 懐かしい友の声
デュアルとフアンはやられてしまい、龍の珠を覚醒したゼブル。しかし、ここで助っ人が現れた。
ムーン「あのとき、・・・・いなくなったけど・・・まさか・・・・・」
クレス「さぁ、勝負しようかミイラさん!僕はクレス!ムーンの親友さ!」
ゼブル「貴様の実力、みせてもらう!」
ゼブルの真紅刀と、クレスの剣がぶつかり合う。そして、後ろに両者とも引く。
クレス「僕の新しい剣、ヴァジュニアスの力、ハンドレット・スパーダァ!」
ゼブル「ぐあああああああ!!!!」
すばやく百回切り捲り、地面に這い蹲る。
ムーン「すごい・・・・」
クレス「サァ、覚悟を!」
ゼブル「一時、・・・退却だ・・・・」
風と共に、ゼブルは消えてしまう。
ムーン「クレス・・・・どうして君がここへ?」
ムーンが最初に疑問に思ったのは・・・これだった。その言葉のあとに、クレスも質問する。
クレス「こっちからも質問。何でムーンがここに?」
ムーン「奇遇ってやつだね。」
クレス「そうみたいだなぁ。」
デュアルとフアンを背負って、ムーンとクレスは家へと帰っていく。木が倒れ、道が創られていたので、帰り道は簡単だった。
???「失敗―か・・・・」
ゼブル「申し訳ございません。後一歩のところで月の子の力を盗めたのですが・・・」
???「ゼブル。お前は動きすぎた。ここは、『奴』を出せ。」
ゼブル「し、しかし、あいつは・・・・・・」
えらそうに椅子に座っているチャオに、正座をしながら申し訳なさそうに言うゼブルの顔に、焦りが見えた。
???「どうした?『奴』を出せば、必ずその・・・クレス、月の子共々、冥界へ送ってやれる。」
ゼブル「分かりました。」
???「それでいい。さあでてこい!我が第二の側近、「ラント」!」
デュアル「もういくのか?」
ムーン「うん。さっさと龍の珠を破壊しなきゃならないからね。」
クレス「そして僕はムーンのお供をします。」
重たそうなバッグを背負って、村を後にする。クレスとムーンは、地図で言う「東の町」を目指していた。
ムーン「そういえば、アレからどうやって生き返ったの?」
クレス「生き返ったんじゃないって。」
ムーンは「あのとき」を思い出す。確かに、いなくなってはいたが・・・・
*詳しい詳細は、第一章、第六話~八話、月の友達を参照にしてください。
ムーン「ってことは、隙を突いて逃げたの?」
クレス「吹き飛ばされて、倒れてたところを・・・・ムーン、あれはなに!」
ムーン「え!?」
クレスが指差した後に、ムーンは空を見上げる。すると、闇に囲まれたチャオがふってくる。
???「貴様がムーン、クレスか・・・・」
ムーン「そうだ!」
クレス「何か用?」
ラント「我が名はラント。偉大なる指導者様により、貴様等を滅する。」
続く