~月編~第二十八話 敵は自分の技
デュアルがいった場所に行ったムーンたち。そこにはなんと「龍」が居た。その龍をムーンが倒すと、ミッドナイトが変化し、強力になった。
そしてムーン達は心を改め、港町「フオウス」へと向かう。
そこからは、港町にはすごく近かったので、数分もかからずに到着した。
ムーン「ここがフオウス・・・・」
デュアル「で?ここに何の用があったんだ?」
先程から気になっていたらしく、ためらいも無く早口で言った。
ムーンも、それを察していたのか、すぐ答える。
ムーン「いや・・・特には用はないけど。」
ファイン「フン。月の子の勘だな。殺気が感じられる。」
ゼイン「ムーン!あぶねえ!」
ゼインの言葉を聴き、高く飛ぶムーン。するとムーンが居た場所に衝撃波が飛んできた。
なんとかファインが剣で受け止めて、傷一つ無い。
「貴様、なぜ逃げる!」
ムーン「君は誰だ?僕に何か用か?」
「貴様ァ・・・俺のBR、No,1を奪いやがってえ・・・・ゆるさねえ!」
そのチャオはサファイアの、シャドチャ・・・ムーンと同じ姿だ。
みたところ普通の、さびた剣を持っている。
やけに足が速く、ムーンのところまで一瞬で来た。
ムーン「BR、No,1?ブラックリストか。奪いやがってって・・・・・僕は知らない。」
「はあ!?フ・・・・俺がお前を倒せば、BR、No,1になるのはこの俺だ!」
ムーン「そんなこと知るか!僕は僕でやりたいことをやってるだけだ!」
剣を組合もせず、ただひたすらにらみ合っている。
と、そのサファイアのシャドチャが剣に手をかける。
オーロ「俺の名はオーロ。オーロ・ザ・ザルメッツ。宇宙一の・・・閃光オーロだあ!」
ムーン「な・・・・・・・・!」
剣を抜くと、普通の剣だったのが、大きな刀となった。
稲妻が剣境(持所と、刃の間)に迸り、刃は大きくなる。
オーロはそのままムーンをなぎ払い、上げ、そのまま上へ飛んでいく。
オーロ「俺が貴様を倒せば、俺が宇宙一だあ!」
ムーン「フ・・・僕を倒すだと?笑わせるな!」
ムーンも刀を背負うと、オーロを地面に叩きつける。
だが、オーロは受身をし、すぐ立ち上がる。
オーロ「流石はNo,1。だが俺は負けん!」
ムーン「僕の技!?」
直角に曲がり続ける稲妻が、ムーンを付けねらう。そして、爆発を起こす。
オーロ「くたばりやがったか!」
爆風の煙が薄れかかっていくと、煙を突き破り、稲妻が剣を覆っていた。
その表情は・・・笑っていた。
ムーン「わくわくするねえ。僕と同じ技を使うとは。今のはクレセントサンダーだろ?」
オーロ「そうだ。だが俺の技だ!」
ムーン「どっちでもいい。ではいくぞ!」
溜めていた稲妻を一気に放つ。稲妻はさっきと同様、直角に曲がり続ける。
オーロは剣でそれを受け止める。
オーロ「なるほどな。ならこれはどうだ!?」
ムーン「アルティメット・ボルテム」
・ ・・又同じ技だった。究極の稲妻はぶつかって火花を散らし、相殺する。
しかし、両者とも屈せず、次の技の体制にかかる。
オーロ「これはできるか!?」
ムーン「アルティメット・ボルテクス」
やはり同じ技だった。竜巻が相殺し、突風となって弾ける。
オーロ「フ・・・・最強の技でいくぜ!アルティメット・ボルテザーク!」
ムーン「フン。『あれ』をやってみるか!」
巨大な稲妻の剣がムーンを狙い撃つ。ミッドナイトは鱗のような刃になり、雷の膜が張る。
オーロの表情は歪む。
オーロ「な!」
ムーン「竜神の・・・ミッドナイト!」
続く