~月編~第二十七話 伝説の龍
闇の力で世界を滅ぼそうとしていたメテイルを、第五の究極技、アルティメット・ボルテニックスで倒したムーン。
そこへかつてムーンを助けた、デュアルが現れ、目的の地へと誘う。
そして、最後にデュアルはこういわれた。
「いいか?月の子・・・八賢者のリーダー、ムーンと名乗るチャオがいるはずだ。そいつに出会ったら、またここへ来い。」
デュアル「と、いうわけだ。」
ムーン「今からそこへ向かってるのか。」
ファイン「どうやら、ただで済むような場所じゃない。」
急に機体が揺れた。目の前に・・・巨大な龍がいたのだ。
ゼイン「りゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ・・・・・ドラゴンじゃねえかあ!」
スノウ「伝説でしか知らなかったけど・・・・こんなところにいたなんて。」
ムーン「気のせいか、あの龍、僕を見ているような・・・・」
機体は龍の攻撃をサッサと避け、安全な場所に止まる。
デュアル「やつを始末しろ。ムーン。」
ムーン「僕が?なぜ?」
ファイン「言うとおりにしなければやばいぞ。早く行け!」
その巨体が動くごとに、地震が起こったような感じだった。
(貴様が賢者か)
ムーン「そうだ。なんで知ってる!?」
(我は竜神。貴様と戦う為、待っていた。さあこい!)
その龍は心に語りかけてくるようだった。そして、ほのおを吹きつくす。
ムーン「アルティメット・ボルテザーク!」
(そんなものか?)
稲妻を腕で振り払い、消してしまう。
ムーン「簡単にはいかないということか。」
(そういうことだ。)
ムーン「いくぞ!」
龍は火を噴き、ムーンはそこへ突進する。
そう。先程の技、ボルテニックスを放とうとしてるのだ。
(自滅か?)
ムーン「アルティメット・ボルテニックス!」
不死鳥の稲妻が、ほのおを巻き込み、竜巻となって龍を弾き飛ばす。
龍はなんと十キロぐらい吹き飛んだ。
(成程。我が達の力を受け継ぐものにふさわしいといえよう。)
ムーン「どういう意味だ?」
「龍の力をミッドナイトに加えるというわけだ。」
後から追いついてきたデュアルたちが、ムーンに話しかける。
(その小僧の言うとおりだ。我が力・・・存分に使うがいい。)
ムーン「ミッドナイトの・・・刃が・・・」
刃は龍の鱗となっており、雷の膜が張ってある。
デュアル「この力を持つものは、他にもいるらしい。さて、これからどこへいくか?」
ムーン「僕はフオウスに向かう途中だったから。そこへ行きたい。」
ファイン「私はムーンについてゆく。」
ゼイン「俺もだ」
スノウ「私もよ。」
デュアル「よし。決まりだ。」
全員機内に乗り込み、港町、フオウスへと向かっていく。
続く